膣炎とは?保険適用される?症状や種類・原因・治療方法を紹介

女性特有の膣炎をご存じですか?痒みやおりものの異常など、女性にとって苦痛を感じる症状がある場合もあり、患ってしまうと苦痛を感じる方も多いです。膣炎について知り、日常生活において適切な清潔感を保つことが大切ですので、ご紹介します。

膣炎とは?保険適用される?症状や種類・原因・治療方法を紹介

女性特有の膣炎という病気をご存じでしょうか。誰にでも感染リスクがありますし、日常のちょっとしたきっかけで感染してしまうこともあります。


感染しない為には正しい知識を得て、日常生活において適切な清潔感を保つことがとても大切になってきます。


自分の為にも大切な家族やパートナーの為にも是非、膣炎について知り、気をつけたいですね。


この記事では

  • 膣炎とは?
  • 膣炎の種類
  • 膣炎の検査治療について
  • 膣炎は保険適用になるのか?
  • 膣炎の予防するには?
について解説していきます。

是非最後までご覧下さい。

妊娠中の疾患・女性特有の病名一覧

膣炎とは膣内の炎症のこと

膣炎とは女性特有の病気で、膣内が炎症を起こしている状態のことを指します。


膣内が炎症を起こしていると言っても、症状も様々で下記のようなものがあります。

  • 痒み
  • 痛み
  • 出血
  • 悪臭
  • おりものの異常(量が増える、白濁している等)
  • 膣内が赤くなる
さらには、無症状の場合もあり、症状の出方は様々で、それぞれに違いがあります。


そして、感染経路も様々で、性交渉によってうつったり、性交渉をしていなくても普段の生活の中で知らない内に感染していたというような場合もあります。


成人女性に多く発症するのですが、幼児や老人にも発症の可能性があります。


女性の誰もが気を付けておきたいものです。そして、男性も自分は無症状でも知らず知らずに雑菌を保有しており、性交渉によって女性に感染させてしまい、膣炎などの病気で大切な人を苦しめることが無いように気を付けたいですね。

膣炎の原因と症状は?種類で違う


膣炎にかかってしまう原因も様々あります。

  • 性交渉排便などの際に細菌・病原体へ感染してしまった。
  • 膣付近へ刺激物が触れた(タンポンの使用・女性用衛生スプレー等の使用)
  • 締めつけの強い服や下着による通気性不足
これらは、誰にとっても日常の一コマであることも多いですし、こんな事で膣炎が起こってしまうというのには、少し驚きと普段の生活の見直しが必要と気づかされますね。

そして、膣炎と一律に言っていますが、実は種類があり、それぞれにその主な原因と症状に違いがあります。

これから種類ごとに紹介していきますので、是非ご覧ください。日常生活に潜む感染リスクと感染しないために気を付けたいことが見えてくるでしょう。

細菌性膣炎の原因と症状

細菌性膣炎とは、膣内に細菌が繁殖して炎症を起こしている状態です。


細菌性膣炎の原因と症状についてまとめました。


原因

  1. 体調不良など免疫力低下時に膣内に細菌が繁殖してしまう
  2. 性交渉時に傷ができたりしてそこから細菌が繁殖してしまう
  3. コンドームを使用していない性交渉時に男性器から細菌が膣内にうつってしまう

原因は様々あり、体調の変化やふとしたきっかけで膣内に細菌が侵入し、繁殖してしまうと起きます。


原因はこれだと特定できない場合もありますが、気づかずに過ごしているとパートナーへとうつしてしまい、男性も陰茎炎・尿道炎などを起こしてしまうこともあります


また、膣内には常に酸性の状態に保つ自浄作用が働き、軽度の場合は自然治癒する場合もあります。なので、自覚症状が無いような軽度の場合は自然治癒してしまう場合もありますが、知らずにパートナーとコンドーム無しの性交渉をするのは危険です。


女性も症状が悪化してしまうと、子宮内膜炎卵管炎骨盤腹膜炎などに進行してしまうこともあります。


下記に主な症状をまとめましたので、参考にしてください。


そして、これらの症状に思い当たりがある方は是非、病院の受診をお勧めします。


症状

  1. 無症状
  2. おりものの異臭・変色
  3. 痒み
  4. 赤く腫れる
症状に早く気づき、早期に受診することはとても大切です。

トリコモナス膣炎の原因と症状

トリコモナス膣炎とは、トリコモナス原虫とよばれる目に見えないくらい小さな病原体が膣内・尿道に繁殖してしまうものです。


トリコモナス膣炎の原因と症状についてまとめました。


原因

  1. コンドーム無しでの性交渉
  2. タオル・便器・浴槽などの共有
性交渉の際にうつることが多いです。

やはり、妊娠を希望しない性交渉の場合は、しっかりとコンドームを使用して、避妊効果の他にも、感染症対策も大切にしましょう。

そして、タオル・便器・浴槽などをトリコモナス原虫保有者と共用することによっても感染してしまうので、老若男女問わず感染する可能性があります

症状

  1. おりものの異臭・量の変化
  2. 痒み
  3. 赤く腫れる
トリコモナス膣炎は主におりものの異臭などの異常が現れます

しかし、無症状という方も一定数おり、感染しても潜伏期間が3週間程度あるので、自分が感染していると自覚せずに周りにうつしてしまっているという場合もありますので気を付けたいところです。

感染に気付かないままパートナーとの性交渉を続けてしまうと、お互いに感染し合うピンポン感染と呼ばれる状態になってしまってはお互いを悪意無く傷つけることとなってしまいますので、気を付けたいですね。

普段から自分の身体に関心を持ち、少しの変化でも気付くことができれば、もし感染してしまった場合に早期に治療を開始することができ、感染の悪循環を防ぐことができるかもしれませんね。

カンジダ膣炎の原因と症状

カンジタ膣炎とは、真菌(カビ)が膣内に繁殖してしまうというものです。


カンジタ膣炎の原因と症状についてまとめました。


原因

  1. 身体の抵抗力が弱っている時に、真菌(カビ)が膣内に侵入し、繁殖してしまう
  2. 抗生物質を使用している時に、膣内の酸性度が低くなり、真菌(カビ)が膣内に繁殖してしまう
カンジタ膣炎については、性交渉でうつることはほとんど無いと言われています。

糖尿病妊娠肥満など身体の抵抗力が弱まっている時や、抗生物質を使用している時などは、菌交代現象といって、膣内の自浄作用である酸性度が低くなり、真菌(カビ)が繁殖力を高めてしまうといったことが起こります。

症状
  1. おりものの異臭・変色
  2. 外陰部の痒み
  3. 赤く腫れる
膣内と更には、外陰部にも激しい痒みを起こすことが多くあり、その痒みで異常に気付くという方が多いです。

再発を防ぐためにも、カンジタ膣炎の治療と並行して体調を整えることがとても大切です。

老人性膣炎の原因と症状

老人性膣炎とは、その名前から推測できるように、閉経にともなって変化する女性ホルモンの分泌量減少によって起こる膣炎のことです。


老人性膣炎の原因と症状についてまとめました。


原因

  1. 閉経によって女性ホルモンの分泌が減少し、それにより膣内膜の厚みが薄くなり、抵抗力が弱くなり、感染しやすくなる
女性ホルモンの分泌減少によって、膣内膜が薄くなり、分泌物の減少も影響して乾いた状態になります。

このような膣内の状態は非常に抵抗力が弱く、性交渉などで傷がつきやすく、それによって炎症を起こしてしまうこともあるようです。

主な症状は下記のとおりです。
  1. おりものの量の変化
  2. 出血
閉経による女性ホルモンの減少は、女性の身体に様々な変化を起こします。

閉経のタイミングが近づいたら、自分の身体を今以上に大切にして、様々な変化に落ち着いて対応できるように心づもりをしておきたいですね。

膣炎の検査方法


膣炎といっても、様々な種類があることをお分かりいただけたと思います。


そして、次に気になるのは膣炎を疑いが出た場合に病院でどのような検査をすることになるかというポイントではないでしょうか。


膣内の状態を調べれば分かるので、綿棒などを膣内に擦りつけて採取し、検査をしてそこに菌が繁殖していないかどうかを調べます。


膣内の病気なので、検査をする際に、精神的に苦痛を感じるという方もいるのではないでしょうか。


それらが理由となって、病院への受診を躊躇しないように、膣内の分泌物などの採取を患者自らセルフで行えるように工夫されている病院もあります。


検査方法が気になるや苦痛に感じてしまうという方はそういった病院も検討してみると良いかもしれません。

膣炎の治療方法

気になる治療方法についてですが、基本的には、膣内に薬を投与します。


そして、その膣錠(膣内に投与する薬)によって、膣内の酸性度を正常に戻し、自浄作用を高め、さらに、細菌や病原体を消失させようとします。


また、外陰部などにも痒みや腫れなどがある場合には、塗り薬を使用することもありますし、症状が重い場合には内服薬も使用する場合もあります。


基本的に治療期間は数日から1週間程度です。


そして、膣錠の投与は患者本人が行えるので、自宅で行え、治療期間終了予定日に再診をして、検査して症状が改善していれば治療完了となります。


愛知県薬剤師会のホームページに膣内に使用する薬についての紹介がありますので、こちらも参考になさってください。


一部の無症状であったり、症状があっても非常に軽い場合は自然治癒することもありますが、気づかない内にパートナーにうつしてしまったり、悪化して状態が悪くなってしまうこともあります、


ですので、どんな場合も医師に相談の上、治療をしていかなければなりません。

服薬中にしてはいけないこと

膣炎の治療中(服薬中)に気を付けたいポイントもありますので、ご紹介します。

膣内洗浄(ビデなどの使用)膣内に塗り広げた薬を洗い流してしまう可能性があるので避けましょう。
殺精子剤の使用膣内に塗り広げた薬の効果を阻害してしまうので避けましょう。
性交渉治療中(服薬中)はまだ菌が膣内に残っている可能性があるので、パートナーにうつしてしまうことを防ぐ為にも避けましょう。
タオルの共用タオルに菌が付着し、他の人にもうつってしまう可能性があるので、避けましょう。
外陰部を強く洗う膣炎の症状で痒みがある場合などは入浴時に外陰部を念入りに洗いたくなりますが、傷をつけ菌を広げてしまう可能性がありますので、優しく洗い流す程度にする方が良いでしょう。

膣炎を患っている時の痒みおりものの異常によって、良かれと思って行う行為が逆効果となってしまうこともあるようです。


また、治療中はまだ菌が完全に消滅していないということを意識し、家族やパートナーにもうつさないような配慮が必要となってくるようです。

膣炎の治療は保険適用される?


膣炎は何か疑わしい症状や深いな症状がある場合は、早期に病院を受診した方が良いという事はよくご理解いただけたと思います。


そこで、気になってくるのが治療費についてですよね。


膣炎については症状がある場合は保険適用となり、患者負担は3割となります。


逆に、無症状の場合は全額自費となります。


また、自費負担になるものと保険適用で3割負担となるものを一緒に検査・治療した場合は、全て自費負担となってしまう場合があります。


医師と治療費についても相談をし、自費負担分が少なくなるように、保険適用されるものとされないものを分けて行ってもらえるかなど提案してみるのも良いでしょう。


膣炎は再発する場合もありますし、治療にいくつかの検査や治療を平行して行う場合もあります。


そうした場合に、治療費を低く抑える工夫をすることは治療を受けることを躊躇したり、しっかりと完治まで継続する為には大切なポイントです。

膣炎の予防方法

基本的には膣炎にかからないよう予防しておくことがベストでしょう。


膣炎を予防する為には、以下のポイントを意識しましょう。

  • 外陰部の通気性を良くする
  • 膣内に雑菌が入らないようにする
  • 膣内の過剰な洗浄などは避ける
  • 性交渉するパートナーの健康状態にも気をかける
まずは、そもそも雑菌が膣内に入らないようにしましょう。それには、外陰部を清潔にし、性交渉をする場合は相手の健康状態にも気をかけ、自分への感染リスクが高まらないように気を配りましょう。

そして、膣内・外陰部のコンディションを正常に保つことによって、元来持ち合わせている自浄作用を正常に保つことで自衛できるようにしましょう。

過剰に清潔にしようとすると、逆に傷が付いてしまってそこから菌が侵入し繁殖してしまったり、自浄作用を阻害してしまい免疫力が弱まってしまうということになってしまうこともあります。

不潔な状態はいけませんが、過敏に潔癖になる必要は無く、並の清潔を維持する程度が理想的なのかもしれませんね。

まとめ

膣炎についての様々な情報をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは

  • 膣炎とは膣内の炎症のことで、原因や症状の出方は様々
  • 膣炎の種類は様々ある
  • 膣炎の検査で、膣内の菌の繁殖があるかどうかを調べる
  • 膣炎の治療は膣内へ薬を投与する
  • 膣炎の治療中には刺激を避け適度な清潔感を心がける
  • 膣炎の治療は自覚症状がある場合には保険適用となり、患者負担が3割負担になる
  • 膣炎を予防するためにも、自己の自浄作用を保つよう心がける
でした。

膣炎にかかると、痒みやおりものの異常など、女性にとって精神的にも苦痛を感じることが多々あり、辛いですよね。また、パートナーへとうつしてしまうのではという不安もあります。

そうならない為にも、日常生活の中で清潔を保つことを心がけ、うつさない・うつらないようにしたいものですね。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきた女性保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧下さい。

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