子宮頸がんリスクになるHPVとは?ワクチン接種は効果あり?

1年で3000人近くの死者を出している「子宮頸がん」を引き起こす「HPV」ウイルスは、他のウイルスのように感染してもすぐに症状が出ません。感染が長期化して細胞ががん化するリスクを避けるために、検査やワクチンによる予防の重要性などについて取り上げます。

内容をまとめると

  • 「HPV」とは「ヒトパピローマウイルス」のことであり100以上の型がある
  • 「HPV」には性交渉の経験がある女性の8割が感染するとされているが、発病するのはそのうち1割である
  • 「HPV」検査は数千円程度からできるが、保険適用にはならず検査内容によって費用は変わる
  • 「HPV」検査が陽性であっても細胞ががん化しなければ発病ではないため、定期的な検診で経過を見ることになる
  • 「HPV」ワクチンは副反応のおそれがあるが、重大な症状となるのはきわめて稀である
  • 子宮頸がんを防ぐためには、何よりも定期的な検診が必要である
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子宮頸がんリスクになるHPVとは?ワクチン接種は効果あり?


この記事をご覧のあなたは、HPV(ヒトパピローマウイルス)について調べておられるかもしれません。


毎年1万人以上が発病しているとされる「子宮頸がん」は、性交渉の経験がある女性であればだれでもなる可能性がある病気です。


子宮頸がんを予防できる「ワクチンがある」ということは広く知られているものの、この病気の重大性や原因となる「HPV」というウイルスに関してはあまり理解していない、という方も少なくないでしょう。


そこで今回は、

  • 子宮頸がんの原因となる「HPV」とは?
  • HPVによって子宮頸がんになるリスクはどのくらい?
  • 子宮頸がん・HPVリスク検査にはどのくらい費用がかかる?
  • HPV検査が陽性だった場合どうすれば良い?
  • HPVワクチンの接種は必要か?
以上の点を取り上げていきます。

この記事をご覧いただければ、子宮頸がんの原因となる「HPV」について正しい知識を得ることができ、ワクチン接種に関しても積極的な選択ができるようになることでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。

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HPV(ヒトパピローマウイルス)とは?


毎年1万人以上が発病する子宮頸がん、原因は「HPV(ヒトパピローマウイルス)」への感染です。


このウイルスは100以上の型が存在しますが、全ての型にリスクがあるわけではなく、一部の型に感染するとがん発症率が高くなる性質があります。


それらがんを発症しやすい型を「ハイリスクHPV」、逆に発症の可能性が低い型を「ローリスクHPV」と表現されます。

リスク
1618・31・33・35・39・45・
51・52・56・58・59・68
ハイリスクHPV
6・11・42・43・44ローリスクHPV

そしてこれらのうち最もリスクが高い型とされているのが、赤くなっている「16」および「18」型です。


いずれかの型のウイルスが子宮頚部から感染し、長い年月をかけて発病するのが子宮頸がんです。

HPVによって子宮頸がんになるリスクはどのくらい?


子宮頸がん自体は他人に感染させる病気ではありませんが、原因となる「HPV」ウイルスに関しては性交渉により感染します。


このウイルスは「がん化」するには数年、長ければ10年以上もかかるとされており、

  1. 正常な細胞がHPVに感染:危険性(低)
  2. 細胞から消滅せず持続感染する:危険性(中)
  3. がんの前段階「異形成」まで移行:危険性(高)

以上のプロセスを経て最終的にがん化するまで、検査しなければ気づけないことが多い危険なウイルスです。


ウイルスの感染率は高く、アメリカの研究によると50歳までに約8割の女性が性交渉により「HPV」に感染しているといわれています。


では子宮頸がんの発症率もかなり高くなってしまうのではないか、と思われる方も多いかもしれませんが、実は「HPV」に感染してもほとんどの場合は「2」の段階には移行せず、免疫機能により排除されます。


しかし裏を返せば「HPV」に感染した1割の人は子宮頸がんを発症してしまう可能性があるということでもあるため、「自分は大丈夫」だと断言できる人は決していない病気だといえます。

子宮頸がんリスク検査・HPVリスク検査の費用は?


子宮頸がんを予防するためには、それぞれがリスクについて正しく把握し、予防することの重要性について理解する必要があります。


現在は検査方法が確立されているのは喜ばしいことですが、「費用がかかりそう」などの理由で今まで受けてこなかった、という方もおられるでしょう。


では、子宮頸がんの検査にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。

HPVリスク検査の費用と種類は?

正常な細胞が「がん化」する前に発見できる子宮頸がんの予防には、定期的な検査が欠かせません。


検査の手法は、

  • HPV検査
  • 細胞診

と分類されており、人間ドックと併用で検査できる病院もあります。


基本的な流れとしては、

  1. 細胞診で子宮頚部の細胞を調べる
  2. 異常があった場合は精密検査を行う
  3. がん化の度合いによってはすぐに治療・手術を行う

このような流れとなっています。


「HPV」ウイルスの感染を調べる「HPV(リスク)検査」は、行える病院が限られています。


あるクリニックでは、以下の料金で実施しています。

検査名
検査内容料金
HPVリスク判定ハイリスク型への感染有無を検査5,500円
HPVハイリスク判定16・18などハイリスク型への
感染を検査
11,000円
HPV型別判定HPVハイリスク型のうち
どの型の感染か検査
24,200円

HPVリスク検査は保険適用になる?

HPVリスク検査は保険適用になるのでしょうか。


早期の発見と治療に欠かせない「HPVリスク検査」はまさに命を救うための検査ですが、費用はかかります。


あくまで保険適用になるのは検査結果をうけて精密検査を行う場合であり、HPV検査自体は基本的に自己負担です。


しかし、だれでも全額自己負担なのかというと、

  • 自治体が検査費用を助成している場合
  • 会社で検査を受けられる場合
この場合はHPV検査が無料になるか補助されます。

検査を決めた段階で、住んでいる地域で検査への助成を行っているかどうか、どのような手続きが必要なのかを事前にホームページなどでチェックしておきましょう。

ただし助成対象の場合でも、受診できる医療機関が自治体によって決められていたり、一定額以上の費用がかかる場合は自己負担、などの制約があります。

HPV検査が陽性だった場合はどうする?治療は必要?

HPV検査で陽性だったとしてもウイルスに感染しているということが判明しただけなので、すぐに治療は必要ないことがほとんどです。


なぜなら、そもそもHPV感染者の割合は高く、たとえ感染者であっても9割以上の方が身体に備わっている免疫機能によって消失されるとされているからです。


免疫機能によって消失できなかった細胞が何年もかけて成長したのち「がん化」することによって子宮頸がんになるので、一度陽性になってもその後陰性であると認められれば、がん化することはありません。


ですから、やはり大切なのが定期的な検査であり、陽性の場合も慌てずに医者の指示に従って定期検診を続けていくことが大切です。

HPVワクチンの接種は必要?費用や回数は?


ここまでは定期検査の大切さについて強調しましたが、実際子宮頸がんは検査だけでは予防できません。


原因となる「HPV」ウイルスに関してはワクチンが用意されており、

  • リスクが高い16、18型を予防できる2価ワクチンサーバリックス
  • 6、11型も予防できる4価ワクチンガーダシル

この2種類があり、各自が判断して接種できます。


しかしワクチンを接種する大前提として、副反応や重大な症状を心配している方も多いでしょう。


実際に過去にも子宮頸がんワクチンによる実害を訴えられたことが問題となり、積極的な呼びかけが行われなくなり、未だにその問題は解決していません。


その反面現在にいたるまで、ワクチンの改良が行われてきたことも確かです。


では、HPVワクチンの有効性、そして副反応の確率はどうなっているのでしょうか。

HPVワクチンの副作用(副反応)はどのくらいの確率で出る?

子宮頸がんのワクチンに関しては、平成25年に積極的な推奨が行われなくなりましたが、この背景には副反応に関する問題が実際に接種した人から提起されたからでもあります。


そのような背景、報道が広められた影響もあり、現在HPVワクチンの接種率は1%にも満たない、という状況となっています。


では、HPVワクチンを接種すると実際にどのような副反応がみられるのでしょうか。


次の表をご覧ください。

頻度症状
10%以上かゆみ・注射部位の赤み・痛み・
腫れ・筋肉痛・頭痛など
1~10%未満じんま疹・めまい・発熱など
1%未満注射部位の知覚異常・しびれ・
全身の脱力など
頻度不明手足の痛み・失神など

厚生労働省「HPVワクチンに副反応はありますか?」より抜粋

※これらの確率はワクチンの種類によって異なります


これらは一般的なワクチンと同様に、接種した人に「発生しやすい」副反応の一覧であり、これ自体がワクチンの危険性を表すものではありません


また、これらよりも重い副反応がごく稀に出る場合もあり、報告されている病例は次のとおりです。

病名症状報告頻度
アナフィラキシー呼吸困難・じんましんなどの
重いアレルギー反応
96万分の1
ギラン・バレー症候群両手・足に力が入らないなど
末梢神経の病気
430万分の1
急性散在性脳脊髄炎頭痛・嘔吐・意識低下など
脳などの神経の病気
430万分の1
複合性局所疼痛症候群外傷などに続発して慢性的な
痛みなどを生じる病気
860万分の1

こういった重大な副反応を怖いと感じることは自然です。


しかし発症率は非常に稀であり、またこれらのほかに報告されている症状に関してもワクチンとの因果関係は示されていません。


HPVワクチンの有効性は初めての性交渉前に行うことで90%以上になるとされており、そもそも子宮頸がんで亡くなる方が圧倒的に多いというリスクも考えるべきでしょう。


あくまで客観的に見たとき一定の安全が確保されているワクチンだからこそ、確実に予防したい女性に接種が推奨されています。

定期的な子宮頸がん検診も早期発見に有効です!

年間で3000人近くが亡くなっている子宮頸がんですが、未だワクチンの接種が進んでいない子宮頸がんにおいて、早期発見・早期治療をするためには検診が欠かせません。

  

当然ながらHPV検査だけでなく、細胞を調べる細胞診も重要です。


検診の頻度は2年に1回が基本、それより短い頻度での検査は必要ないとされています。


しかし発病が若年化している傾向もあり、20代など若い年代層は1年に1回の検診が推奨されます。


積極的な検診を進めるため、各自治体では費用の助成も行っており、指定医療機関であれば無料で受けられる場合もあります。


検査は自費で受けることができますが、自分の住んでいる地域ではどのように検診を進めているかをまずチェックしてみましょう。

まとめ


今回は子宮頸がんにおける「HPV」ウイルスや検査・ワクチンなどについて取り上げてきましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事のポイントは、

  • 「HPV」とは「ヒトパピローマウイルス」のことであり100以上の型がある
  • 「HPV」には性交渉の経験がある女性の8割が感染するとされているが、発病するのはそのうち1割である
  • 「HPV」検査は数千円程度からできるが、保険適用にはならず検査内容によって費用は変わる
  • 「HPV」検査が陽性であっても細胞ががん化しなければ発病ではないため、定期的な検診で経過を見ることになる
  • 「HPV」ワクチンは副反応のおそれがあるが、重大な症状となるのはきわめて稀である
  • 子宮頸がんを防ぐためには、何よりも定期的な検診が必要である

以上の点です。


HPV感染による子宮頸がんは防げる病気であるからこそ、多くの女性がそのリスクについて意識し、積極的に検査を行うことが求められています。


そして、自分や家族の命を守るという意味でも、ワクチンの接種に関して偏った情報だけでなく科学的な観点から考えて判断することは、これから大人になっていく子どもたちの命を救うことにもつながるでしょう。


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