痴漢冤罪で逮捕されたらどうなる?でっち上げ防止の対策方法を解説

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「痴漢冤罪で現行犯逮捕されたら逃げるより弁護士に相談が良い?女性に「痴漢したのはこの人です!」と言われた時の回避のやり方は?」と悩む方は多いはず。冤罪をかけられるのは怖いし、証拠のない痴漢は罪が重く示談金や損害賠償が多額です。今回は、痴漢で捕まった時の対策を紹介します。

「この人痴漢です!」と言われたら?痴漢冤罪対策をご紹介

痴漢で起訴された場合、有罪になる確率は99%以上と言われています。


その上、痴漢冤罪は水面下で行われており、把握できてる実数よりも多いとされています。つまり、いつでも痴漢を疑われる可能性があるということです。


もし冤罪であるにも関わらす、痴漢として疑われた場合皆さんならどう行動しますか。その行動によってはもっと悪い状況になる可能性もありますので、正しい対処法を知っておく必要があります。


そこでこの記事では、皆さんの悩みを解消すべく

  • 痴漢冤罪にかけられるとその後はどうなる?
  • 痴漢に間違われたら取るべき行動
  • 痴漢冤罪を事前に防ぐには?

以上のことを中心に解説していきます。


「この人痴漢です!」と言われた場合の対策法について参考になるかと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。


また、今すぐ痴漢冤罪の対処をしたい方は、「痴漢冤罪保険」に加入することをお勧めします。


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痴漢冤罪にかけられるとその後はどうなる?ビジネスにも影響か

痴漢冤罪にかけられた場合、その後はどうなってしまうのでしょうか。


痴漢で勾留される期間によっては、会社に行くこともできず社会的な信用を落としてしまう可能性もあります。


ここでは、痴漢冤罪の疑われた場合の流れと、想定される影響について説明していきます。

痴漢は罪が重く有罪率が高い!現行犯逮捕の可能性も

痴漢事件は「どの程度の痴漢をしたか」によって、適用される罪が変わってきます。

適用される罪は以下の2つです。
  • 迷惑防止条例違反
  • 強制わいせつ罪

迷惑防止条例違反


迷惑防止条条例違反になるのは、身体に少し触れてしまったなど軽微な痴漢行為です。意図的に痴漢をしようとしていなくても、身体に触れて相手がそれを不快(迷惑)と認識した場合、迷惑防止条例違反に該当する可能性が高いので注意が必要です。

東京都迷惑防止条例違反の場合、6か月以下の懲役又は50万円以下の罰金に処されます。

強制わいせつ罪

強制わいせつ罪は、迷惑防止条例違反とは違い意図的かつ悪質な場合に適用されます。例えば、「下着に手を入れて触る」ような場合は強制わいせつ罪に当たります。

なお、強制わいせつ罪の場合は、初犯であったとしても実刑判決が下される可能性もあります。実刑判決となった場合は、6か月以上10年以下の懲役に処されます。

痴漢で逮捕された場合

痴漢で逮捕された場合、一般的に以下の流れで進んでいきます。
  1. 逮捕
  2. 送致(逮捕から48時間以内)
  3. 勾留(送致から24時間以内)
  4. 起訴(勾留から10日~20日間)
  5. 裁判(起訴から約1ヵ月後)
なお、痴漢で逮捕される場合、以下の3通りのいずれかによります。
  • 現行犯逮捕(事件発生時に逮捕状無しで逮捕)
  • 通常逮捕(逮捕状により逮捕)
  • 緊急逮捕(重大な犯罪を犯したという証拠が足り、逮捕状を待っている時間がなく緊急な場合)
痴漢は現行犯で逮捕される場合が多いですが、後日被害届によって防犯カメラの映像などをもとに逮捕される、通常逮捕の場合もあります。

いずれにせよ痴漢をした場合は身元を突き止められる可能性が高いです。

痴漢は証拠がない?痴漢冤罪は裁判で免罪になりにくい

痴漢は決定的な証拠というものがありません。


逆に言えば、被害者が痴漢をされたと言った場合、それを冤罪と立証するものもないということです。


痴漢は被害者の供述だけが信用されがちな場合が多く、容疑者は「やっていない」と言い続けるしかありません。もし、冤罪を立証するならば、目撃者がいて実際やっていないことを第三者目線から伝えてもらうしかありません。


裁判所が過去に出した判決文では


『被害者の供述は具体的かつ詳細で、体験したものでないと語れない迫真性がある』『被害者に、あえて嘘をついて被告人を陥れる動機がない』


という定型文であったことからも、表面的な部分を見て判決を出しているのは明らかです。つまり、冤罪を冤罪と立証するのは生半可なことではないのです。


なお、逃走を図った場合は、「やったから逃げた」つまり「痴漢をした」と推認されてしまうため、罪に問われる可能性が上がります。

痴漢の証拠には何があるの?全て紹介!

痴漢事件が起きた時、犯人を特定するためには証拠が必要になります。 


 どのような証拠をもとに、犯人かそうでないかを判断するのでしょうか。


 痴漢の証拠には 

  • DNA鑑定 
  • 繊維鑑定 
  • 痴漢の瞬間の目撃証言 
  • 被害者の供述 
  • 被疑者の供述 
  • 防犯カメラ映像 

があります。 


 証拠があれば「痴漢した」ことは証明しやすいです。 


 しかし「悪魔の証明」といわれているように、「痴漢していない」ことを証明するのは非常に難しいとされてます。 


 そのため自分が痴漢冤罪トラブルに巻き込まれた時には、できるだけ自分が犯人ではないという証拠を残しておくことが必要です。

1.DNA鑑定

痴漢事件では、相手女性の衣服に犯人のDNAが付着しているかどうか調べることがあります。 


 科学技術の進歩によってDNA鑑定の精度が高まり、衣服に触れたか触れていないかが判明するといわれています。 


 最近ではDNA鑑定や繊維鑑定などの客観的な証拠は、重要性が増しているとされています。



まず被疑者のDNAを採取します。 


 そして相手女性の衣服から被疑者のDNAが検出された場合、被疑者が触れたと考えられる証拠になります。 


 しかし衣服に触れたとしても必ずDNAが残るとは限りません。 


 そのため相手女性の衣服に被疑者のDNAが付着していなかったからといって、被疑者が触っていないという確かな裏付けにはならないのです。 


 残念ながらDNA鑑定の結果だけで、すぐに無罪になる可能性は低いでしょう。

2.繊維鑑定

被疑者の手に繊維片が付着しているかどうか調べる繊維鑑定もあります。 


 繊維片とは衣服の細かな糸の破片のことです。 


 手や爪に相手女性の衣服の素材と同じ繊維片が付着していれば、触ったことの証拠になります。 


 しかしDNA鑑定同様に、触れたからといって、手や爪に必ず繊維片が残っているとは限りません。



手を洗ったり拭いたりすると繊維片は落ちてしまいます。 


 そのため繊維片が検出されないからといって、すぐに被疑者が触れていないとは認められません。 


 ただし証拠として残しておくのは重要なことなので、手を洗ったり拭いたりする前にできるだけ早く繊維片を採取することが望まれます。 


 採取から時間が経ってしまうと、それだけ手を洗ったり拭いたりする時間があったと考えられ、証拠としての信用が低くなってしまいます。

3.痴漢の瞬間の目撃証言

痴漢の瞬間を目撃した第三者の証言は、証拠としては重要だといわれています。 


被害者でも被疑者でもない偶然その場に居合わせた人が、意図的にどちらかに加担したり嘘をついたりするとは考えにくいからです。 


 そのため被疑者が触っていなかった、あるいは別の人が触っていたのを目撃した人の供述は強力な証拠となります。 


 場合によってはその場で解決することも可能です。 


 しかし時間が経ってしまうと電車は行ってしまい、降りた人もその場にいることはほとんどありません。 


 痴漢を疑われた時は、すぐに大きな声を出すなどして目撃者を探す必要があります。 


 時間が経つほど目撃者を見つけるのは難しくなり、目撃した人の記憶も不確かなものになってしまうからです。

4.被害者の供述

被害者の供述はとても重要なものになります。 


 被害者が知り合いでもない被疑者を陥れるために、虚偽の痴漢被害を訴える動機がないと判断されるためです。


 被害にあった時の状況が具体的かつ合理的であると強い証拠となります。



特に取り調べや捜査が進む前の初めの頃の供述は重要とされています。


 実際に痴漢被害にあっている被害者の場合、悪意がなくても時間が経つにつれ被疑者に不利な供述をしてしまうことがあるようです。 


 そのため痴漢を疑われた時は、早い段階で相手女性の主張をスマートフォンなどで録音し証拠として残しておくといいです。 


 この時自分よりも先に相手女性に状況説明をしてもらうことで、自分が話した後に都合よく話を変えられてしまう恐れがなくなります。

5.被疑者の供述

警察や検察の取り調べにおける被疑者本人の供述も証拠になります。 


 被疑者の供述内容に変化がないか、被害者の供述と食い違いがないかが大事になるようです。 


 また1度した主張を変えることは難しいとされているため、言葉を選んで話し、不用意な発言はしないということが重要になります。 


 中には警察や検察の取り調べに対し、黙秘するのが一番いい方法と話す弁護士もいます。 


 警察や検察の中には被疑者の供述を聞いた後に、捜査側に有利なように被害者に供述させる可能性があるからです。 


 供述調書の内容に間違いがないか確認することも大切で、よくわからないものには署名・捺印しない方がいいとされています。

被害者の証言だけが痴漢の証拠になることはない?

電車内に防犯カメラが増えており、その映像は痴漢事件において客観的な証拠になります。


 防犯カメラに痴漢をしている決定的な瞬間や犯人の顔がはっきり映っている場合、強い証拠になります。



しかし実際に痴漢被害が多いのは満員電車の中です。 


 そのような状況では誰が犯人か、被疑者が被害者に触れていないかはっきり映っている可能性は低いです。 


 他の証拠同様に、防犯カメラの映像は冤罪を証明するには十分とはいえません。 


 しかしながら例えば、 

  • 防犯カメラの近くにいる 
  • 両手でつり革をつかむ 

などしていると、はっきりと映像に残る可能性は高くなり、証拠としての信用性は高くなるでしょう。


証拠が被害者と被疑者の供述だけだった場合、被害者の証言の信用性が認められ、有罪となることがあります。 


 特に被害者の証言の中で

内容の具体性
内容の一貫性
迫真性(リアリティ)
嘘をつく動機がない
などが判断基準とされています。 


 こうした基準をもとに、被害者の供述に不自然な点、不合理な点がなければ、信用性が高いと判断されます。

被疑者がどれほど冤罪を訴えたとしても、被害者の供述の信用性が認められると、有罪の決め手となってしまうことがあります。 


 そのため決定的な証拠がなくても、被害者の証言のみで有罪になることはあり得ます。

痴漢冤罪で逮捕されたら損害賠償はいくらに?過去の事件や判例を紹介

痴漢冤罪で逮捕されたら損害賠償はどの程度請求されるのでしょうか。


ここからは過去実際に合った事例、判例を紹介しつつ、示談のメリットやデメリットや痴漢の発生率についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

示談金は100万円のケースも?示談金を払うメリットとデメリット

示談とは、犯罪で生じる賠償金の問題を当事者間の同意で解決することを指します。


示談金を払う払うメリットとデメリットを、加害者側と被害者側でまとめましたのので参考にしてみて下さい。


メリット


【加害者側】
  • 示談後の刑事手続きについて有利に行える
  • 不起訴となり刑事裁判にならないことで、前科が付かない可能性が高まる
  • 社会復帰もスムーズ
  • 職を失わない、結婚生活などを維持できる
【被害者側】
  • 民事裁判など面倒な手続きがいらない
  • 賠償金を受取れる(ただし、加害者が逃げる可能性もあるため、示談書は必ず発行する。)

デメリット


【加害者側】
  • 特になし

【被害者側】
  • 加害者に対する刑事処罰が軽くなる

加害者側にとって示談にデメリットはありません。示談にしなくても、罪に問われば賠償金を払うケースがほとんどなので、結局お金はかかります。先に示談で済ませておけるのならば、その後の刑事手続きが有利に進む可能性が高いです。

逆に被害者側が示談を飲んだ場合は、何かしらの罰則を与えてほしいと考えている場合難しくなるので、デメリットがあると言えるでしょう。

痴漢冤罪の裁判の判例や過去の事件をご紹介

事件ファイルその1


〇事件内容

電車内で、被害女子高生に腕を掴まれた男性が「俺はやっていない!」と冤罪を訴え、その場からの逃走を図ろうとしたが、駅員やその他の乗客に身柄を抑えられ、最終的にパトカーに乗せられ警察署に連れて行かれたケース。


〇勾留期間


痴漢容疑で逮捕勾留。逃亡を図ろうと暴れたことから勾留期間は20日に及んだ。


勾留期間中に痴漢をしたことについて認めた。


〇顛末


被害者女性と示談が成立。不起訴処分となる。


事件ファイルその2


〇事件内容


電車内で女子高生に痴漢をした男性が咎められ、腕を掴まれ駅長室に連れて行かれそうになる。すると男性は「テレビ番組で弁護士が紹介していた痴漢冤罪の対処法」に従い、その場から逃走を図る。逃げ切ることには成功したが、1ヵ月後、防犯カメラなどの映像から身柄を拘束された。


〇勾留期間


任意同行の後、警察所で逮捕され、20日間勾留される。


〇顛末


逃走を図り、情状が非常に悪いとされ、起訴される。


冤罪となるケースの判決事例


現在までで、痴漢冤罪事件にみられる信用性判断について判決を紹介します。


【信用性判断の基準】

  • 痴漢被害が重大であるのにも関わらず、被害者が回避行動を取っていない。
  • 回避行動を取っていないのにも関わらず、被害者が積極的に糾弾行動をする。
  • 下車する機会があったのにも関わらず、車両に乗り続け不自然な場合

※最高裁における痴漢無罪判決(最判平21.4.14,平19(あ)第1785号)

痴漢冤罪の詐欺女性から身を守った事例を紹介

2006年4月18日に起きた防衛医大教授痴漢冤罪事件についてご紹介します。 


 小田急線成城学園前から下北沢の間で17歳の女性が痴漢被害に遭い、犯人として防衛医大の教授が逮捕されました。


教授は一貫して無罪を主張し続けましたが、東京地裁、東京高裁ともに敗訴。

しかし、2009年4月の最高裁で無罪判決が確定しました。 


 無罪の要因について最高裁は次のように判示しています。 

  • 被告人が一貫して無罪主張を貫いていること 
  • 被害に遭ったとしている女性の供述以外の客観的証拠がなかったこと 
  • 被告人に痴漢行為を行う性向をうかがわせる事情がなかったこと 
  • 被害に遭ったとしている女性の供述に不自然な点が多々あったこと 

以上の4点から、最高裁は無罪の判断を下したのです。5人の裁判官のうち、この判決を支持したのは3人で、残りの2人は支持しませんでした。 


 痴漢冤罪については慎重な判断が求められることを示した裁判として注目された事例です。

痴漢は西武新宿線が多い!痴漢冤罪も注意!

痴漢冤罪被害が多いのは西武新宿線です。2000年から2003年にかけて3件の冤罪事件が発生しています。(いずれも裁判で無罪判決が確定済)


短い期間に立て続けに痴漢冤罪事件が発生したところから、西武新宿線事件としてひとまとめにして呼ばれています。 


 痴漢発生件数の統計は警視庁ではとっていないため、正確なところは不明です。


西武新宿線で冤罪被害が多発したという点からいえば、この路線で注意することは必要といえるかもしれません。 


 ただし、最近では電車内への防犯カメラの設置や女性専用車両の導入などの施策によって痴漢被害が減ってきているという見方があります。しかし、それとは正反対の見解もあります。


いずれにせよ、痴漢行為自体が0になっているわけではないので、痴漢冤罪被害が起きる可能性はあり、注意が必要でしょう。

痴漢冤罪の回避ができなかった事例を紹介

痴漢冤罪が回避ができなかった事例を紹介します。 


 回避できなかったために悲しい結果となった事例は、今後のために知っておかなければなりません。 


 2009年12月、25歳の前途ある若き大学職員がJR駅構内で女性と痴漢を巡りトラブルに発展。



警察署に同行したら痴漢容疑で取り調べを受けることになったのですが、翌日本人はホームから飛び降り自殺をしてしまったのです。


 後で痴漢容疑は別人だったと分かったのですが、本人は絶望して自殺したそうです。 


 また、2012年にはJRの役員をしている男性が、女子高生に痴漢をしたと容疑をかけられ逮捕され、身の潔白を主張していましたが、釈放後、首つり自殺をしてしまいました。 


 2つとも本当に痛ましいニュースです。



一人の人間の一生が終わってしまうがもしれない痴漢冤罪事件。



こんな事が二度とおきないようにしていかなければなりませんね。 


 もし、痴漢冤罪現場へ弁護士が駆けつくてくれていれば、早期対処をしていただくことができ、このような事態にはならなかったでしょう。 


 痴漢冤罪を回避できなかった場合のためにも、事前に痴漢冤罪保険に加入しておくことをおすすめします。

痴漢冤罪は日本でどれくらい発生している?海外と発生率を比較

痴漢冤罪の件数について、具体的な数字は分かっていません。


痴漢に伴う迷惑防止条例違反の起訴率は全体で35%程度だと言われていますが、不起訴であった=冤罪であったという訳ではないため、実態は正確に分からないのです。


不起訴の場合は

  • 実際に犯人でなかった場合
  • 犯人であるという証拠が不十分な場合
  • 確実に犯人だけれど、犯行の状況や反省の有無に応じて不起訴になるケース
また、起訴猶予は不起訴処分の多数を占めていると言われています。

起訴された場合は99%以上が有罪と言われている痴漢ですが、実際に冤罪であるかどうかの可能性を考えると際限がなくなってしまいますし、警察沙汰になっていないだけで痴漢の疑いをかけられたトラブルも多く存在するでしょう。

表に出ていない部分が、どの程度あるのかも判断がつかないため、冤罪の件数は正確に把握することは難しいと言われています。

なお、ロンドン交通局が女性客を対象に取ったアンケートでは10%の女性が痴漢にあったと答えましたが、その内警察に届けた人はわずか10人に1人だけでした。つまり痴漢として事件性を持ったのは100人の内1人ということです。

痴漢に関しては、日本でも海外でも表面化していない事件が数多く存在しています。

痴漢冤罪は女性の供述が信用される確率が高い!

痴漢冤罪は女性の供述が信用される可能性が高いといわれています。


理由として次のことが指摘されています。 

  • 痴漢は性犯罪 
  • 裁判所は被害者はウソをつかないという前提で判断する傾向がある 


痴漢は力の強い男性が力の弱い女性に対して行う性犯罪です。


そのため、被害に遭った女性は擁護されなければなりません。


しかし、そのことゆえに、客観的な検証もなく、女性の供述がそのまま鵜呑みにされてしまう傾向が多く見られるようです。


被害に遭った女性の擁護と客観的な事実の検証とが明確に建て分けられていないことが問題点として指摘されているのです。 


 また、痴漢冤罪事件だけにとどまらず、裁判所の判断の基底に被害者はウソをつかない、といった前提があることも問題点として指摘されています。

痴漢に間違われたら取るべき行動って?痴漢冤罪防止術を解説


痴漢に間違われたら、どのような行動をとればいいのでしょうか。


実は、痴漢に間違われたら、絶対にとってほしい行動があります。この行動を取るだけで、痴漢冤罪をかけらえるリスクを大幅に回避することが可能です。


それは

  1. 絶対に「すいません」とは言わない
  2. 現場から逃げない
  3. 弁護士にヘルプコールをする
  4. 「無実であれば虚偽告訴します」と言う
  5. 家族に連絡して警察署に来てもらう
です。


ここからは具体的に、万が一痴漢に間違われた時の痴漢冤罪防止術について解説します。

痴漢冤罪対処法①絶対に「すいません」とは言わない

痴漢冤罪に対処する方法として絶対に「すいません」と言ってはいけません。


日本人は何かあると自分に非がなくても「すいません」と言ってしまう傾向があるといわれています。 


 しかし、痴漢と間違われたときに「すいません」と言ってしまうと、そのことが痴漢行為を行っていたことの証拠として主張されるおそれがあるのです。その場の状況によっては問題ないのではないか、という意見もありますが、相手女性に無用の誤解を与えてしまうことにもなりかねません。 


 そのため、痴漢冤罪被害に巻き込まれたときには絶対に「すいません」とは言わないことをおすすめします。

痴漢冤罪対処法②:現場から逃げない

痴漢冤罪被害への対処法として、絶対に現場から逃げてはいけないとされています。


現場から逃走することには次のリスクがあるといわれているからです。 

  •  現場から逃走する行為が痴漢を認めたことになるとみなされるおそれがある 
  • 逃走途中に思わぬ事故に遭う可能性がある 
  • 後日、捕まった場合に不利益が大きくなる 


現場から逃走すると、やっぱり痴漢をしていたんだ、と相手女性に誤ったメッセージをお送ることとなります。 


また、逃走中に他人とぶつかってその人にケガをさせてしまう可能性があります。さらに線路上を逃走した場合には走ってくる電車にひかれるリスクもあります。実際に東急田園都市線青葉台駅では死亡事故も発生しているのです。 


 さらに、現場から逃走できたとしても後日警察に逮捕されるリスクは常につきまといます。それだけではなく、逮捕された場合、警察や裁判所での心証が悪くなるのは確実で、その分不利益が大きくなるといわれています。

痴漢冤罪対処法③:弁護士にヘルプコールをする

痴漢冤罪にあった時は、自身で判断をせず弁護士に相談することをおすすめします。


痴漢を疑われたら、駅員室に行く前でも、行った後でも弁護士に相談することで、ある程度リスクを回避することが出来ます。少なくとも最悪な状況から始まる痴漢冤罪から、逮捕回避、勾留回避に尽力してくれます。


また、被害者側が悪意を持って痴漢冤罪を仕立てあげようとしている場合もあります。そのようなケースでは弁護士に連絡することで有利に話を進められるケースも多いです。


また、弁護士を呼ぶ際の弁護士費用が不安な方は、痴漢冤罪保険という月額590円で加入できる保険もございますので、そちらもご確認ください。

痴漢冤罪対処法④:「無実であれば虚偽告訴します」と言う

痴漢冤罪被害への対処として、相手女性に対して、こちらが無実であれば虚偽告訴することをはっきり告げるのも良い方法といわれています。 


 虚偽告訴もしくは名誉棄損での告訴を相手に伝えることは、相手女性に対して警告を与えることとなります。


併せて警察に対しては、相手女性の服が自分の手に付いているか否かを調べる微物検査もしくはDNA検査を要求するようにしましょう。


微物検査の要求によって取り調べが慎重に行われる可能性が高くなるとされているからです。

現在では、女性の言い分をそのまま鵜呑みにはせず、客観的な状況はどうだったのかについても調べるようになってきているといわれています。


事実無根の冤罪であることを主張するための方法として虚偽告訴について言及することも効果的とされているのです。

痴漢冤罪対処法⑤:家族に連絡して警察署に来てもらう

次のポイントは家族に連絡をして警察署に来てもらうことです。 


 時間的に駅に来てもらうのでは間に合わないので、警察署に直接来てもらいましょう。


どこの警察署になるかは駅員に聞けば教えてもらえます。 


 その際 

  • 印鑑 
  • 身分証明書 

を持参するよう伝えて下さい。



警察署に家族が来ると、そこで身元の確認ができます。 


 身元が分かったうえで「要請があれば出頭させる」「逃亡させない」といったことを誓約する「身柄引受書」に署名捺印してもらいましょう。 


 警察も身元がしっかりとして逃亡の恐れがない人を長く勾留する必要はありませんので「身元引受書」が提出されれば即日または数日のうちに釈放される可能性があります。

痴漢をでっち上げられた時のその他の対処法

過去痴漢をでっち上げられた人たちが行った対処法を11個紹介しますので、参考にしてみて下さい。 


  1. 痴漢を疑われたら「私は何もしていません。人違いです。」と繰り返す 
  2. スマートフォンでやり取りを録音 
  3. 名誉棄損で告訴しますと宣言 
  4. 周りの人が一連のやり取りを把握していることを確認 
  5. 名誉棄損で告訴するので、警察を呼ぶように促す 
  6. 警察に指紋や付着物について検査をしてほしい旨を積極的に申し出る 
  7. 痴漢冤罪をでっちあげられ、名誉を傷つけられたので告訴するとはっきり伝える 
  8. 録音していることを宣言
  9. 警察官に慎重な捜査を促す 
  10. 不幸にも逮捕されたとしても、「弁護士を呼んで下さい」と訴え続ける 
  11. 主張し続けていたことに対して徹頭徹尾主張を変えない 


痴漢冤罪だった場合は、やり取りを録音することや、こちらから積極的に捜査に協力することが有効です。


また、名誉棄損で告訴することを前面に出すことで、慎重に審査してくれます。

そして何よりも自分の主張を曲げないことが重要です。

痴漢冤罪をでっち上げる女性詐欺師に冤罪賠償できる3つの補償

痴漢冤罪をでっちあげる女性詐欺師に対しては次の賠償責任を請求できます。 

  • 虚偽告訴 
  • 名誉棄損 
  • 損害賠償 


いずれも刑事罰を受けさせたり、信用を失墜させたりすることで特定の人に対して社会的経済的な損害を与えた行為に対する賠償です。 


 痴漢冤罪の被害に遭った場合、社会的信用を失うだけではなく、長期間の拘留やマスコミによる実名報道、さらには失職の可能性といった多くのリスクを抱え込むこととなってしまいます。 


 そのため、痴漢冤罪をでっちあげる女性詐欺師に対して請求できる損害賠償について知ることは自分の身を守るための有力な手段です。 


 ここからは、これらの賠償責任についてくわしく解説していきます。

痴漢冤罪で女性詐欺師に対して「虚偽告訴」の冤罪賠償を

虚偽告訴」とは特定の個人に刑事罰を受けさせる目的でウソの告訴や告発をすることです。


 刑法172条に規定があり、3ヵ月以上10年以下の懲役という罰則も定められています。



痴漢冤罪をでっちあげた女性詐欺師を虚偽告訴にあたるとして訴えることができるのです。 


 ただし、そのためには女性詐欺師に特定の人物に刑事罰を受けさせようとする意思があったことが必要となります。


そのうえで、ウソの告発が実際に行われていなければなりません。痴漢冤罪のでっちあげを考え、それを実行した相手に対して虚偽告訴を理由とした訴えができるのです。 


 そのため、実際に痴漢被害に遭った女性の誤解による場合には虚偽告訴は成立しません。


虚偽告訴による痴漢冤罪被害に対しては、刑事補償金と費用補償金との2つが支払われます。いずれも国に対して請求するものです。 


 刑事補償金とは、痴漢冤罪被害によって身柄を拘留もしくは拘禁された場合、その期間について1日あたり1,000円以上12,500円以下の範囲内の金額が支払われるものです。


この期間は冤罪が立証されて無罪判決が出た時までとなります。



また、逮捕されたが身柄は拘留されなかった場合や拘留の途中で保釈された場合も請求の対象となります。 


 反面、逮捕拘留されなかった場合には請求はできません。 


費用補償金とは、冤罪を晴らすためにかかった裁判費用を補償するものです。対象となるのは被告人及び弁護士が裁判に要した旅費、宿泊費、日当、さらに弁護士報酬に限られています。 


 この他に女性詐欺師に対して民事上の損害賠償請求を行うことができます。

痴漢冤罪で女性詐欺師対して「名誉棄損」の冤罪賠償を

名誉棄損」とは不特定多数の第三者がいる場所で特定の個人の名誉を傷つける行為をいいます。


罰則は3年以下の懲役もしくは禁錮、又は50万円以下の罰金です。 


 たとえば、電車内で痴漢冤罪をでっちあげられた場合には名誉棄損の罪に問うことができます。



ただし、名誉棄損罪が成立するためには、相手女性に故意がなければなりません。


そのため、女性の側がでっちあげではなく実際の痴漢被害に遭っており、告発が誤解によるものである場合には名誉棄損罪の成立が難しいといわれています。 


 また、でっちあげによる冤罪被害であったとしても、裁判で無罪を勝ち取ることができなければ名誉棄損で訴えることはできません。 


 名誉棄損によって女性詐欺師を訴える場合にはこれら2つの要件を満たしている必要があり、難しいとされています。


痴漢冤罪被害に対して名誉棄損が成立した場合に支払われる補償金としては、虚偽告訴と同じと考えてよいでしょう。 


 すなわち、冤罪によって逮捕拘留された期間があり、裁判で勝訴した場合には刑事補償金と費用補償金を請求することができるのです。 


 また、詐欺を行った女性に対して民事上の損害賠償を請求することができます。

痴漢冤罪で女性詐欺師に対して「損害賠償」の冤罪賠償を

この項でいう「損害賠償」とは民事上の損害賠償請求のことです。 


 痴漢冤罪被害をでっちあげた女性詐欺師に対しては、既述のように虚偽告訴罪や名誉棄損罪で訴えることが可能です。


その際に逮捕拘留された場合には国に対して刑事補償金と費用補償金を請求することができます。



そのうえで、痴漢冤罪被害によって被った社会的、経済的および精神的損害については民事訴訟を起こすことによって請求することができるのです。 


 注意しなければならないのは、訴えを起こすにあたっては相手女性が詐欺を行っていることが明白である場合と明白ではない場合とでは、結果が異なる可能性があることです。 


相手女性が詐欺を働いていることが明白であれば、損害賠償が認められる可能性は高いのですが、そうではない場合、損害賠償が認められるのは難しいとされているからです。


痴漢冤罪被害に遭ったとき、詐欺を働いた女性に対しては被害者が被った経済的、精神的な損害を請求することが可能です。 


 また被害に遭ったことにより精神的な疾患を被った場合にはその治療費についても請求できるとされており、賠償額はかなり高額なものとなる可能性があります。 


 ただし、先述した通り、これは相手女性が詐欺を行っていたことが明白であった場合の話です。


そうではなく、たとえば、相手女性が実際に痴漢被害に遭っていて、誤解から冤罪に巻き込まれてしまった場合には相手女性への損害賠償請求は難しいといわれています。

【痴漢冤罪の防止策】巻き込まれないようにする回避策

もし痴漢に間違われると、その場で無罪を証明する証拠がない場合、被害者や駅員に現行犯逮捕され警察に引き渡されます。 


 実名報道や長期にわたる勾留で会社を解雇されることもあり、冤罪が証明されても社会的信用を失ってしまいます。 


 痴漢冤罪は自分や家族の人生が狂わされてしまうほど恐ろしいものです。



痴漢は疑われた時点ですでに危機的な状況といえます。 


 そのためまず痴漢冤罪に巻き込まれないように予防することが大切になります。

痴漢冤罪の防止策/回避方法①:女性に近寄らない

痴漢に間違われないようにするには、女性が近くにいるという状況を避けることが有効です。


身体がぶつかってしまっただけで痴漢と間違われてしまうこともあります。 


 実際に、空いているスペースがあるにもかかわらず、電車やバスの中で男性が近寄ってくると「痴漢かもしれない」と感じる女性は多いようです。 


 そのため痴漢冤罪の防止策として、女性の近くに寄らない、女性が近くに来たら離れるというのは決して大げさなことではないといえます。 


また慰謝料や示談金目当てに、虚偽の痴漢被害を訴える痴漢冤罪詐欺も起きています。 


 痴漢冤罪を防ぐ上で、痴漢詐欺の特徴である露出度の高い服装の女性には注意する必要があります。

痴漢冤罪の防止策/回避方法②:両手をつり革に持つあるいは、見えるようにする

痴漢の疑いを晴らす方法として、目撃者に証言してもらうというものがあります。 


 第三者の目撃証言は、冤罪であることを証明する重要な証拠になります。



そこで周りの人から自分の手が見えるように、両手でつり革を持つことが痴漢冤罪対策になります。 


 新聞や本を両手で持って読んだり、カバンや携帯電話を両手をふさぐなどして、痴漢に疑われないようにしている人もいます。 


 しかし満員電車などの人混みの中では、周りの人から両手がふさがっている状況が見えない可能性が高いです。



大事なことは周りの人から両手が見えていることです。 


 つり革が埋まってしまっている場合は手すりにつかまるなど、どうにかして高い位置に手を上げて痴漢冤罪の防止をしている人もいるようです。 


 手が高い位置にあれば、電車内の防犯カメラに映ることも期待できます。

痴漢冤罪の防止策/回避方法③:公共の交通機関を利用しない

電車やバスなどの公共交通機関を利用しないことで、痴漢トラブルに巻き込まれないようにすることができます。 


 具体的には通勤時に車やバイク、自転車を使うことが対処法になります。 


 しかし職場の規則や駐車場代、自宅との距離などを考えると、電車やバスを利用せずに通勤することが難しい人が多いです。 


 そこで以下の時に、公共交通機関を利用しないことを意識します。 

  • 新しく仕事を探す時 
  • 引っ越しをする時 
  • 仕事を選ぶ条件

として、家からの距離や車での通勤が可能かどうかを重要視します。 


 また引っ越し先の条件として、職場まで自転車や徒歩で行ける立地を選びます。



電車やバスを利用しないことは痴漢冤罪に対して、最も効果的な防止策であることを頭に入れておきましょう。

痴漢冤罪の防止策/回避方法④:満員電車/バスを避ける

先にも述べたように、身体が女性に当たるだけで痴漢に間違われてしまうことがあります。


 そのため満員の電車やバスは痴漢トラブルに巻き込まれる可能性が高いです。



そこで痴漢冤罪の防止策として、電車やバスを利用する人が多い時間を避ける方法があります。 


 出社時は電車に乗る時間を少し早め、帰宅時は少し遅らせるなど、人が多くない時間帯を選ぶようにします。 


 人同士の距離が空いている状況では、痴漢に間違われることもないでしょう。



空いた時間は職場や近くのカフェで、読書や勉強など有意義に使うことができます。 


 また人混みにストレスを感じることもなくなります。



痴漢冤罪を回避する以外にもメリットがある方法といえます。

痴漢冤罪の弁護士を呼ぶ際の費用の相場

痴漢の冤罪で弁護士を呼ぶ際に、以下の2種類の弁護士があります。 


  • 当番弁護士:逮捕から起訴までの間1回のみ無料で、弁護士会や警察官から呼んでもらうことができる 
  •  私選弁護人:自由に選ぶことができる 


 ここでの費用は、私選弁護人の場合についてご説明いたします。 


 一般的に、弁護士費用として発生する内訳としては、相談料・接見費用・着手金・成功報酬などがあります。 

  •  相談料:弁護士に相談するための費用で、1時間約1万円 
  •  接見費用:逮捕、拘留された際に面会する費用で、1回あたり約2~5万円。回数は事件の状況による 
  •  着手金:弁護士に依頼するとなった場合の費用で、相場は30~50万円 
  •  成功報酬:成功した場合の報酬で、相場は30~50万円 


 これらを考慮すると、着手金と成功報酬で60~100万円程度、その他に相談料や接見費用など時間や回数によって追加されると考えておけばよいでしょう。 


 また、弁護士事務所によっては、実費や日当などが別途発生する場合もあるため、いずれにしても依頼する前にしっかり確認することが重要です。

痴漢冤罪保険って?男を守る弁護士保険とヘルプコールを解説

痴漢冤罪を疑われた時のために、痴漢冤罪保険に加入することも検討してみて下さい。


痴漢冤罪保険では

  • ヘルプコールが無料
  • 弁護士相談費用が無料
  • 痴漢以外のトラブルにも対応
に対応してくれます。

ヘルプコールでは、携帯のボタン1つで提携弁護士に緊急連絡が可能で、弁護士の指示の下最善の対処をすることが出来ます。

痴漢冤罪保険では月590円で加入できるので、通勤に電車を使うサラリーマンはぜひ検討してみることをおすすめします。

まとめ:痴漢冤罪対策法を知って痴漢詐欺女を撃退しよう

「この人痴漢です!」と言われた場合の対策法について解説しました。


今回のポイントは

  • 痴漢で起訴されたら99%有罪になる。起訴されないことが大切
  • 痴漢に間違われても絶対に逃げない。まずは弁護士に相談することが有効。
  • ドア付近に立たない、バンザイ通勤するなどで痴漢冤罪を防ぐ。万が一に備え痴漢冤罪保険なども有効

痴漢冤罪を疑われたらまずは弁護士に相談しましょう。逃亡するのは有効な手段とは言えないので、冷静に対応することが大切です。


また、通勤で電車を使っている方は、痴漢冤罪保険などに加入しておくと、痴漢冤罪のリスクを大幅に減らすことが出来るのでおすすめです。


ほけんROOMでは他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、合わせてご覧ください。

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