厚生労働省が定める「先進医療」とは?先進医療特約についても解説!

先進医療は、厚生労働省が定める高度な医療技術ですが、その治療は健康保険適用外です。そこで重要になるのが、がん保険の先進医療特約です。今回は、厚生労働省が定める「先進医療」とは何かと、その治療を受けるために加入しておきたい先進医療特約について解説していきます!

先進医療とは?先進医療特約は加入すべき?

最近よく「先進医療」や「先進医療特約」と言う言葉を耳にしませんか?


何となくイメージはついているとは思いますが、

詳しく内容を理解している方は少ないのではないでしょうか。


「先進医療」「自由診療」「重粒子線治療」「陽子線治療」「オプジーボ」など、

単語は知っているけれど内容は理解していない方も多いと思います。




この記事では


  • 厚生労働省が定める「先進医療」について
  • 医療保険やがん保険などにも特約で付帯することが出来る「先進医療特約」について

この2点を重点的に解説して行きたいと思います。


  • 先進医療特約って付帯をした方がいいの?
  • 先進医療ってそもそも何なの?
  • 厚生労働省はどのような治療を先進医療と認めているの?


上記のような疑問をお持ちの方は、是非最後まで読んでみて下さい。

先進医療とは厚生労働省が定めている特別な治療!

「先進医療」とは厚生労働省の厚生労働大臣が定めた高度な医療技術(厚生労働省:先進医療の各技術の概要)を使用した自己負担の治療のことを言います。


通常、日本国籍を有し健康保険証をお持ちの方は公的医療の範囲内であれば、

現役世代の方だと3割負担で医療行為を受けることが出来ます。


対して「先進医療」とは将来的に保険導入が期待されている医療技術ですが、

現段階では治療費が全て自己負担であるものを言います。


そのため「先進医療」を受ける場合、治療費の請求が高額になるケースがほとんどです。


ただし公的医療保険との併用が認められているため、診察料や検査料などの医療費は公的医療保険の対象になります。


全額自己負担で尚且つ、保険診療との併用が認められていないものが「自由診療」と呼ばれるものになります。


分かりやすく分類すると


  • 先進医療…厚生労働省が認めている最先端の医療技術。
  • 自由診療…厚生労働省の認可を受けていないが成功事例などがある最先端の医療技術。
大事なのは、厚生労働省が認めているのかどうかと言うところです。

厚生労働省が発表する先進医療の種類

2019年4月現在の厚生労働省が定める「先進医療」は94種類(厚生労働省:先進医療の概要について)です。


有名なところでは、


  • 陽子線治療
  • 重粒子線治療
  • 多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術
  • 腹腔鏡下センチネルリンパ節生検

いかがでしょうか?
ニュースなどで耳にしたことがあるのではないでしょうか。

ただし、これらは誰でも受けられるわけではありません。

効果的と認められている部位であったり、効果が認められると医師が診断した場合などに
初めて選択肢として浮上して来るのです。

また、治療を行える医療機関も限られています。

近所のかかりつけの病院では行えないものがほとんどですので、
医療費に加え、移動の交通費や親族の付き添い滞在費などの出費が予想されます。

そこで活躍するのが、「先進医療特約」になって来るのですが、
そちらについては、後々説明します。

先進医療を受けるとかかる費用

それでは、実際に厚生労働省が定める先進医療を受けた場合に、どれぐらいの費用がかかるのでしょうか?


  • 陽子線治療 2,760,022円
  • 多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術 554,707円
  • 高周波切除器を用いた子宮腺筋症核手術 301,000円
  • 自己腫瘍・組織及び樹状細胞を用いた活性化自己リンパ球移入療法 338,426円
出典元:公益財団法人生命保険文化センター

一部ですが、いかがでしょうか?
金額もだいぶ差があることが分かると思います。

大事なのは、これらは全て厚生労働省が認めてはいますが、公的保険適用外のため
公的医療費負担にはならないと言うことです。

先進医療を実施している医療機関

それでは、代表的ながんに対する先進医療を行える医療機関を見てみましょう。

ここでは陽子線治療と重粒子線治療をピックアップしてみます。


出典元:厚生労働省(先進医療を実施している医療機関の一覧)


陽子線治療
都道府県実施している医療機関の名称

千葉県国立がん研究センター東病院
兵庫県兵庫県立粒子線医療センター
静岡県静岡県立静岡がんセンター
茨城県筑波大学附属病院
福島県一般財団法人脳神経疾患研究所附属 南東北がん陽子線治療センター
鹿児島県一般財団法人メディポリス医学研究所 メディポリス国際陽子線治療センター
福井県福井県立病院
愛知県名古屋市立西部医療センター
北海道北海道大学病院
長野県社会医療法人財団慈泉会 相澤病院
岡山県津山中央病院
北海道社会医療法人禎心会 札幌禎心会病院
大阪府医療法人伯鳳会 大阪陽子線クリニック
兵庫県兵庫県立粒子線医療センター附属神戸陽子線センター 
愛知県 成田記念陽子線センター 
奈良県社会医療法人高清会 高井病院 



重粒子線治療都道府県実施している医療機関の名称
千葉県国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所病院
兵庫県兵庫県立粒子線医療センター
群馬県群馬大学医学部附属病院
佐賀県九州国際重粒子線がん治療センター
神奈川県神奈川県立がんセンター
大阪府大阪重粒子線センター

いかがでしょうか? 

先進医療は金額はもちろんですが、どこでも受けられるわけではないというのがよく分かると思います。 

そしてこれらの治療を受ける場合、これらの治療を行える医師に必ず紹介状を取り次いでもらう必要があります。

先進医療の実施件数

それではここで、実際に先進医療の実施件数を見てみましょう。

※下記は平成29年と平成20年の比較です。


平成29年6月30日現在

厚生労働省(平成29年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について



先進医療A先進医療B
①先進医療技術数35種類67種類
②実施医療機関数761施設241施設


平成20年6月30日現在

厚生労働省(平成20年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について )


先進医療A先進医療B
①先進医療技術数76種類15種類
②実施医療機関数330施設197施設



いかがでしょうか?


日々の医学進歩により、先進医療の実施件数も増えているのが

お分かりいただけると思います。


特にがんに関しての先進医療はこの10年で目まぐるしい進化を遂げました。


そのため、保険会社は「先進医療特約」の使用可能範囲を

「その時に厚生労働省が先進医療と認めているもの」と定義しています。


「先進医療特約加入時に先進医療と定められていたもの」ではないので安心してくださいね。

先進医療特約とは?付けた方がいい2つの理由

ここまでの話を踏まえた上で、本題の医療保険などに付帯出来る先進医療特約について触れて行きたいと思います。


先進医療特約とは?


医療保険やがん保険などに付帯出来る特約の一つです。


これまでお伝えして来た先進医療を受ける際にかかる実費を

通算2000万円まで保障をしてくれます。


※一部昔の先進医療特約だと通算が低いケースがあります。

※がん保険の先進医療特約はがんの先進医療にしか適用されません。

理由1:万が一の時の高額な費用を抑えられる

先進医療特約を付帯するメリットとして、一番は高額な出費が必要となった際に

この先進医療特約を使うことで、家計へのダメージを無くすことが挙げられます。


ただし多くの医療保険の先進医療特約は、厚生労働省が認めている先進医療までを保障する内容になっています。


もしも自由診療まで保障をして欲しいのであれば、自由診療まで保障対象の保険を探す必要があります。

理由2:安い保険料で付けられる

先進医療は最初に述べた通り、誰でも受けられるわけではありません。


そのため、先進医療特約の保険料は割安になっています。


この安い保険料を不要とみるか、必要とみるかはそれぞれの価値観で異なります。


中には、「先進医療を受けてまで治療を選択しない」と割り切られる方もいます。


これは価値観の問題なので、どちらでも正解だと思います。


ですが、もしも万が一自分が先進医療を受けられる立場になったとしたなら?
そして、家族が万が一先進医療を受けることで助かる可能性があったなら?


もしかしたら安い保険料で先進医療特約を付加しているだけで、選べる選択肢が増えるかも知れません。


そして自分自身ではなく、家族にその選択が迫られた場合、

後悔のないようにしておくことが大切です。

まとめ:厚生労働省が定める先進医療または先進医療特約について

ここまで、先進医療と先進医療特約についてご説明をして来ましたが

いかがでしたか?


この記事のポイントは、


  • 厚生労働省が定める先進医療とは何か?
  • 先進医療にかかる費用はどのぐらいか?
  • 先進医療特約は必要なのか?


でした。


最後に一つ情報提供をしたいと思います。 


 実は先進医療特約や医療保険、がん保険に加入することで

保険会社が提供するオプションサービスを受けられることがあります。


そう言ったサービスを使用するために、保険に加入をされる方も少なくはありません。


様々な医療技術が日々進化を遂げて行きます。

厚生労働省も次々に新しい技術を認可して保険適用へと促しています。


しっかりと情報収集をして、後悔のしない治療を受けられるようにしておくことが

一番大事ではないでしょうか。 


その際には是非、自分自身だけではなく


「家族がその選択を迫られたら?」 


あなたはどうするか?と言う視点を一つ持ってみることをおすすめします。


ほけんROOMでは、この記事の他にも役に立つ記事を多数掲載していますので、ぜひご覧ください。

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