マンション在住の場合は地震保険は必要?メリットや注意点を解説!

近年、地震保険に加入する人の数が急激に増えています。しかし、マンション住まいの方には地震保険への加入を悩む人も多いと思います。そこで今回の記事では、マンション住まいの方がどのように保険に加入すべきなのかについて、地震保険のメリットや注意点と共に解説します。

マンション在住の場合に地震保険は必要?


地震への備えは、日常生活の中で必須条件となりつつあります。しかし、マンションに住んでいる場合、地震保険に加入したほうがいいのか悩みますよね。


マンションだと、自己責任の範囲も把握しにくいですし、なにより地震が起きても管理組合でなんとかしてくれるのではないかと考える方も多いでしょう。


この記事では、マンション在住の方の地震保険について

  • 個人で責任を取る部分はどこ?
  • 一戸建てとマンションの保険契約にはどんな違いがある?
  • マンションの管理人が注意すべきことは?
  • 地震保険より家財保険のほうがいいの?
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読むことで、個人で責任をとらなくてはいけない部分がわかるので、保険内容を明確にできます。結果的に、保険料を最小限に抑えることも可能でしょう。

ぜひ最後まで読んでみてください。

専用部分の個人で責任をとる部分については万全の備えを!

まずはマンションの場合、どの部分が自己責任となるのかを明確にしていきましょう。マンション内には、自分が住んでいる部屋と住民が共有する階段やエレベーター、廊下などがあります。


一軒家の場合、すべてを地震保険の補償範囲にする必要があります。では、マンションにその必要性はあるのでしょうか?実は、マンションの内部は共有部分と専有部分に分けられます。


共有部分は、必ずしも個人で地震保険に加入しておかなくてはいけない部分ではありません。共有部分については、管理組合や他の住民と話し合いを行って保険加入を行う必要があります。


専有部分については、すべて自己責任となるので地震保険や家財保険に加入しておく必要があります。ここでは、共有部分と専有部分についてさらに詳しく解説していきます。

マンションの共有部分・専有部分とは

マンションには、共有部分と専有部分があります。この言葉だけ見ると、「共有は廊下とか階段で、専有部分は部屋の中でしょ?」と考える方が多いでしょう。


もちろん、この考え方も不正解ではないのですがさらに詳しく解説していくと個人の部屋の中にある窓ガラスや窓枠、ベランダは共有部分になります。これは、国土交通省のマンション標準管理規約によって定められています。


共有部分に当てはまる場所は下記の通りです。

  • 建物の躯体
  • エントランス
  • 階段やエレベーター
  • 窓枠や窓ガラス
  • ベランダ
専有部分に当てはまる場所は下記の通りです。
  • 住んでいる部屋の天井
  • 住んでいる部屋の床
  • 壁の内側にある居住空間部分

ご自身の物件の共用部分については確認を

マンションの保険は、共有部分と専有部分に分けて契約を行います。専有部分にかけた保険は、共有部分の破損に利用できません。ほとんどの場合、共有部分の地震保険については、別で管理組合が一括して契約を行います。


万が一、マンションの共有部分に保険をかけていなかった場合、修復や再建のためのお金を住んでいる住民みんなで出さなくてはいけません。


もちろんですが、専有部分にかけている保険は利用できないので自己負担となります。例えば、1階部分に住んでいるので階段を利用したことがないという方でも、階段が壊れてしまったら、その修繕費の一部を支払う必要があります。


こういったケースの場合、「なぜ利用していないのに、費用を支払う必要があるのか」と、再建や修復のための費用をめぐってトラブルが起こりやすいです。


共有部分の保険料は、マンションの管理費と一緒に支払っていくことができます。共有部分に保険がかけているかどうか、管理人に聞いておくと安心です。

一戸建てとマンションで保険契約の違いは何かある?

地震保険は、マンションでも加入する必要があることを解説してきました。管理人の方が保険に詳しく、備えをしっかりするタイプであれば加入していることが多いです。


一戸建ての場合、建物すべてを補償対象にしなくてはいけませんが、マンションの場合は専有部分と家財を補償対象にしなくてはいけません。


ここでは、一戸建てとマンションで保険契約の違いについて詳しく解説していきます。

地震保険の契約対象を家財のみを補償対象にすると

マンションに住んでいて、地震保険に加入する場合の目的は建物と家財の補償です。これは一軒家でも同じことが言えますよね。しかし、最近のマンションは耐震性免震性が非常に優れています。


そのため、補償対象から建物を外して家財のみ、対象するケースも多くなっています。地震が起こった際、建物に異常はなくても家財が壊れることはよくあります。


建物を契約から外すことで、保険料を安く済ませられます。例えば、マンションのローンがまだ残っている方は、できるだけ保険料を安くすませたいとことでしょう。


マンションを購入した場合でも、借りた場合でも家財は補償対象にしておいた方がいいです。ただし、壁や床、天井が壊れてしまっても補償対象外となるので注意しておきましょう。

地震保険の注意点

マンションで地震保険に加入する際の注意点をいくつか紹介します。まず、一番に注意してほしいのが、マンションの地震保険認定は非常に厳しいということです。


まず、マンションの建物の損害認定として一番に確認するのが、共有部分です。共有部分が全損と認定されれば専有部分も全損となります。ただし、共有部分が小半損と認定されたが、自分の専有部分だけ明らかに損害が大きい場合は、個別で再審査も可能です。


マンションの場合、一戸建てと比較すると地震保険の認定は厳しいですし、損害が少ない場合は補償されないこともあります。


そして、意外とぬかりがちなのが地震保険料控除です。一戸建てのみ対象だと思っている方も多いですが、実はマンションも一戸建て同様、所得控除の対象です。


少しめんどくさいですが手続きを踏むことで、還付金を受け取れるので忘れないようにしておきましょう。

マンションの管理人が注意するべきことは?

マンションの共有部分に地震保険をかけるのは、今後のことを考えると重要です。しかし、地震保険の保険料はマンションとなるとびっくりするほど高額です。


東京都の場合、地震保険の保険料は1000万円あたり年間保険料はイ構造2万5000円となります。


そして何より、審査基準が厳しいため、損害が少ない場合は給付金を受け取れないことが多いです。


基本的にマンションは、地震に強く建てられています。記憶に新しい東日本大震災でも、マンションの共有部分の被害は少なかったようです。


とはいえ、被害が起こった際に住民から「保険をかけていなかったのか?」と責められてしまうケースもあります。周りの雰囲気に流されずに、地震保険に加入するかしないかを検討することをおすすめします。


例えば、比較的最近建てられたマンションなのであれば、地震による被害はほとんどないと考え、地震保険加入を見送るのも一つの手でしょう。古いマンションなのであれば、地震保険に加入しておいた方が後で助かるかと思います。

地震保険よりも家財保険に入るほうがお得?

マンションや家にかける保険には種類があります。その代表的なものが、地震保険火災保険です。この二つの保険は、万が一の時に給付金を受け取れます。


よく耳にする火災保険は、家を購入した際などにいわれるがまま加入する方が多いです。そのため、補償内容を詳しく把握していない方も多いのですが、火災保険は災害時以外にも利用できます。


火災保険には、さらに補償内容が分類されています。建物と家財、建物のみ、家財のみの3つに対する契約が可能です。


一方、地震保険は地震による損害が目的で加入する保険となります。マンションに住んでいる場合、地震保険に加入するより、家財保険に加入しておいた方がお得なのかもと考える方も多いでしょう。


ここでは、家財保険に入るメリットやデメリットを解説していきます。

家財保険に入るメリット、災害時以外も補償

家財保険に加入するメリットは、以下の通りです。

  • 家財を一からすべてそろえることができる
  • 災害時だけでなく、盗難や故意でない事故での破損にも対応している

家財保険の対象となるのは、家具や家電、衣類などの生活をするうえで必要となるものが当てはまります。これらの家財をすべて買いなおさなくてはいけなくなってしまうと、かなりの大金が必要です。

目安として、夫婦と18歳未満の子供一人の家庭の場合、27歳以下で590万円ほど必要といわれています。想像していたより、高い金額になりますよね。


家財保険は、災害だけでなく盗難や故意でない事故での破損でも、給付金を受け取れます。全体的に見ると、家財保険のほうが利用しやすく、加入しておくと安心ではないでしょうか。

家財保険に入るデメリット、地震保険で十分かも?

家財保険にも、デメリットはあります。家財保険のデメリットは以下の通りです。

  • 家財に被害がなければ、利用できない
  • 独身の場合、保険料が高いという意見もある
もちろんですが、家財保険は家財に被害がなければ利用できません。また、一人暮らしでそこまで家財を家に置いていない場合には、家財保険で賄わなくても十分家財をそろえることができるケースもあります。そうなってくると、毎月の保険料は高いと感じるでしょう。

家財保険は、時と場合によっては必要ないこともあります。最近では最小限のもので過ごす方も増えてきており、家財保険に加入する必要がない方もいることでしょう。

そういった場合は、壁や天井、床などを補償してくれる地震保険や火災保険の建物のみを選択したほうがいいです。自分のライフスタイルに、保険が本当に必要なのか考えて加入を検討しましょう。

まとめ:マンションの地震保険は必要性に応じて加入しよう!

マンションの地震保険の必要性について解説してきましたが、いかがでしたか?


この記事のポイントは、

  • マンションは共有部分と専有部分に分けられる
  • 自己負担になるのは、専有部分だけ
  • 共有部分の保険は、管理人に確認が必要
  • 必ずしも地震保険に加入しなくてはいけないというわけではないので、必要性に応じて加入を検討する
でした。

地震の国といわれているほど、地震が起こりやすい日本で住んでいる以上、地震への対策は行っておくに越したことはありません。ですが、マンションの構造や耐震性、家財の多さなどによっては、保険が必要ないこともあります。

周りの雰囲気に流されることなく、自分の生活スタイルをしっかりと見極めて保険加入を検討するようにしましょう。

ほけんROOMでは、他にも保険にまつわる記事を多数掲載しておりますので、ぜひ読んでみてください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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