更新日:2018/11/29
兵庫県は巨大地震でどうなる?知って損はない被害予想と対策
南海トラフ巨大地震は30年以内に7割以上の確率で発生すると言われています。兵庫県では震度や津波が来る確率、被害はどれほどなのでしょうか?この記事では兵庫県の地震による被害予想と、地震発生前に知っておきたい対策について紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
巨大地震はいつ来る?兵庫県の被害予想と必要な対策
あなたは、兵庫県の巨大地震の被害予想を調べていると思います。
昨今はどの地域に住んでいても、地震がいつ来るかわからなくて不安ですよね。
兵庫県で過去に起こった巨大地震は、1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)が記憶に新しいと思います。
また、南海トラフ巨大地震が30年以内に発生する確率も高く、兵庫県も甚大な被害を被ることが予測されています。
地震を事前に予知することは難しいですが、適切な情報を得て最大限の対策を普段から心がけることが大切ですよね。
兵庫県で想定される巨大地震から身を守るために、どのような対策が必要なのでしょうか。
この記事では、「兵庫県で起こる巨大地震の被害予想と対策」について
- 過去の大地震と危険な地域
- 南海トラフ巨大地震の確率と被害想定
- 地震に備える対策
の3つをご紹介させていただきます。
記事を読んでいただければ、兵庫県での地震に対する備えをご理解いただけると思うので、ぜひ最後までご覧ください。
過去の大地震と危険な地域
兵庫県は歴史上、さほど巨大地震が発生している印象はありませんよね。
しかし、約20年前の兵庫県南部地震のように、予測できなかった巨大地震が発生しています。
また、今後30年間の間には、南海トラフ巨大地震が発生する可能性が7割なので、決して安全な地域とはいえないと考えられます。
まずは、過去の大地震と危険な地域について、知識を持っておくことが必要ですよね。
以下では、兵庫県の地震情報について
- 兵庫県南部地震
- 兵庫県内の危険な活断層
兵庫県の大地震:兵庫県南部地震
兵庫県南部地震は、1995年1月17日に発生した大規模地震災害です。
「阪神・淡路大震災」と呼ばれることが多く、そちらの呼び名の方が馴染み深いでしょう。
淡路島北部沖の明石海峡を震源として、マグニチュード7.3の大地震が発生しました。
また、地震波から震源より北西―南東方向に延びた長さ 40~50kmの横ずれ断層であることが推定されています。
国土交通省(参照:https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/1995_01_17_hyogonanbu/index.html)のデータによると、この地震での死者は6,434名、行方不明3名、負傷者43,792名、住家全壊104,906棟、住家半壊144,274棟、全半焼7,132棟でした。
戦後を代表する巨大地震の一つとして、今日でも地震の教訓は生活の中に生かされています。
特に被害が大きかったのは、神戸市中心部の東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区です。
これらの地域では、震度7を観測しています。
この一帯は、巨大なビルや商業の中心地であったことから、経済的にも甚大な被害を被りました。
また、発生時刻が朝方であったことから、就寝中に家具の転倒による圧死で亡くなった人が多いことがこの地震の特徴の一つです。
人々の生活を一瞬にして奪い去った、被災者にとっても、それ以外の国民にとっても忘れてはならない災害です。
兵庫県には危険な活断層がいくつも存在する
甚大な被害をもたらした兵庫県南部地震ですが、兵庫県内には危険な活断層がいくつも存在するので、今後も巨大な地震が起こる確率が高いと言われています。
以下では、主要な活断層を3つご紹介させていただきます。
山崎断層帯
中央構造線断層帯は、和歌山県紀淡海峡から淡路島の南方海域、徳島県鳴門海峡に至る区間を通っています。
兵庫県内ですと、淡路島が活断層の範囲に含まれていますね。
地震が起きた際には、マグニチュード7.6~7.7程度(震度7)が予想されており、巨大地震が発生する確率も高い地域です。
六甲・淡路島断層帯
南海トラフ巨大地震の確率と被害想定
ここまでは、兵庫県で過去に発生した巨大地震と、県内を通る活断層をご紹介させていただき、今後も巨大地震が起こる可能性のある地域であることをご理解いただけたと思います。
ここからは、ニュースでも話題になっている南海トラフ巨大地震について解説させていただきます。
以下では、南海トラフ巨大地震について
- 兵庫県内の被害想定
- 震度・被害の大きな地域
- 津波確率と主な危険区域
南海トラフ巨大地震が兵庫県に被害をもたらす可能性
兵庫県のホームページ(参照:https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk37/jishintsunamihigaisoutei.html)には、南海トラフ巨大地震による被害想定が掲載されています。
兵庫県で想定される被害は、主に
- 津波
- 建物被害
- 交通被害
- 生活被害
特に県南部は、津波による液状化も懸念されており、生活復旧には時間がかかることが予測されています。
兵庫県で震度・被害の大きな地域
南海トラフ巨大地震が発生した際、兵庫県で震度・被害が大きいと予測される地域はどのような場所なのでしょうか。
「兵庫県南海トラフ巨大地震・津波被害想定(概要)」(参照;https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk37/documents/siryou1kouhyousiryougaiyou0515.pdf)によると、以下の報告がされています。
震度 | 市町村 |
---|---|
7 | 洲本市、南あわじ市 |
6強 | 神戸市、尼崎市、伊丹市、姫路市、明石市、高砂市、たつの市、淡路市、加古川市、播磨町 |
6弱 | 西宮市、芦屋市、相生市、赤穂市、宝塚市、三木市、川西市、小野市、加西市、加東市 井波町、太子町 |
このように、兵庫県内の南部を中心に、大規模な範囲で甚大な被害を被ることが予測されています。
地震波を予測すると、より正確な情報を得ることができると考えます。
(参照:https://www.teguchi.info/disaster-control/earthquake-hazard-map/)
南海トラフ巨大地震での津波確率と主な危険区域
2011年3月11日に発生した東日本大震災の教訓を踏まえ、地震だけではなく津波への対策も万全に行うことが課題とされています。
南海トラフ沿いで発生の可能性がある「最大クラスの津波」は、発生頻度は極めて低いものの、発生した場合は甚大な被害をもたらすと予測されています。
また、主な危険区域は
- 淡路地区(南あわじ市、洲本市、淡路市)
- 阪神地区(西宮市、尼崎市、芦屋市)
- 神戸地区(神戸市)
- 播磨地区(明石市、加古川市、播磨町、高砂市、姫路市、相生市、たつの市、赤穂市)
いずれの地域も、予測される震度が高いので、対策を万全に行う必要があります。
今日からできる必要な対策
兵庫県は、今後30年間で巨大地震が発生する確率が高い地域です。
地震がいつ来るかは誰にも予知できませんが、日頃から対策を立てておくことは必要ですよね。
地震対策にはどのようなものがあるのでしょうか。
以下では、地震に備えるための必要な対策として
- ハザードマップの作成
- 地震保険への加入
ハザードマップを確認し、危険な場所を予知・予測する
ハザードマップとは、自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものです。
その使い道から、「被害予想地図」とも呼ばれています。
家庭では、あらかじめハザードマップを確認しながら、地震発生時の行動計画を立てておくことができそうですよね。
その際に、危険な場所を予知しておき、実際に出向いてみることも大切です。
前もって地震保険に加入する
万が一地震の被害にあった時に備えて、前もって地震保険に加入する方法もあります。
地震保険のメリットは
- 保険金がすぐに支払われるので生活再建に役立つ
- 所得控除の対象であるため節税対策ができる
地震や津波の被害にあった際の補償が受けられるので、いざという時に役立つ保険です。
まとめ:地震の最新情報を確認し、地震に対する万全な備えを
この記事では、「兵庫県で起こる巨大地震の被害予想と対策」をご紹介させていただきましたが、いかがでしたか。
記事の要点は
- 兵庫県内には危険な活断層がいくつも存在するので、今後も巨大地震に注意する必要がある。
- 南海トラフ巨大地震は、今後30年間に発生する確率が高い。津波発生時には、淡路島周辺や、県内中心部が甚大な被害を被る可能性がある。
- 地震の発生に備えて、日頃からハザードマップの確認や地震保険への加入を済ませることで、対策を心掛ける。
事前に地震を予知することは難しいですが、いつ発生しても慌てずに準備ができるように、しっかりと対策をしておくことが大切です。
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