法人保険の特別保険料とは?「特徴・経理処理」2つのポイントで解説

法人保険の特別保険料とはリスクがある方でも多めの保険料を支払うことで法人保険に加入することができます。しかし、保険料が上がったからといっても最終的に調整されるので、負担感は同じになります。また、特別保険料の経理処理に関しても詳しく解説します。

法人保険の特別保険料の特徴とは?経理処理はどうなるの?

節税対策として法人保険を契約しようとしても、過去の病歴や持病で二の足を踏んでいる、なんて方もいるのではないでしょうか?

確かに、病歴や持病によっては通常の保険料とは別に特別保険料が加算される場合があり、保険料を多く支払いたくないけど保険には加入したいと思う方も多いのではないでしょうか?

この法人保険の「特別保険料」にはただ保険料を多く支払うものというわけではなく、険料の調整をすることができることはご存知でしたか?

そこでこの記事では、「法人保険の特別保険料」について
  • 法人保険での特別保険料の2つの特徴
  • 法人保険で特別保険料が発生した場合の経理処理
について解説していきます。

この記事を読んでいただければ特別保険料についての知識が身に付き、法人保険の加入を前向きに検討できるようになるでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。



法人保険の特別保険料の2つの特徴を解説!

過去の病歴や持病によっては特別条件付契約をしなければならない場合があります。


この「特別条件付契約」とは、病歴等の内容から通常の基準で法人保険に加入できない人であっても、一定の条件を満たせば契約できる条件のことで下記3つの中から対応しなければなりません。


  1. 割増分の保険料も支払う。
  2. 保障額を引き下げて保険料を調整する。
  3. 承諾せずに契約を取り消す。

この内、本来の保険料、もしくは引き下げ後の保険料に上乗せされる保険料のことを特別保険料といいます。

つまり、契約した保障額に対する保険料の他に、保険会社のリスクヘッジとしてかかってくる保険料のことだと考えていただければイメージしやすいのではないでしょうか。

この特別保険料ですが、単純に考えて保険加入者側からするとメリットはないように思えます。

しかし、法人保険の契約内容や保険会社によっては以下のようなデメリットを感じさせないポイントがあります。

  • 法人保険の返戻率が上がる場合がある。
  • 法人保険の負担感を同じにできる。

【特徴①】特別保険料の返戻率は上がる場合もある

返戻率とは、支払った保険料に対し解約時にいくら戻ってくるかの戻り率のことを指します。


多くの場合、法人保険で特別保険料が上乗せとなった場合2~4%ほど返戻率が下がってしまいますが、中には返戻率が変わらないものや解約返戻金自体が変わらないもの、逆に返戻率があがる契約もあります。


「健康な方にくらべリスクがある契約なのに返戻率が上がる」可能性があるので、節税を考えているのであれば検討の余地があります。


また、法人保険における特別保険料の規定は各保険会社によって様々ですので場合によっては特別保険料自体がかからなくなる場合もあるので、複数の保険会社で検討するのがいいでしょう。




【特徴②】調整されるので「負担感」は同じになる

特別条件付契約は複数の選択肢がありますが、「保障額を引き下げて保険料を調整する」場合、月々の保険料を検討していた保険料と同じ額に調整することができます。


例えば、5,000万円の保険で100万の保険料に加入したとします。


この時25%の特別保険料がかかるとすると

100万×125%=125万円

の保険料がかかるようになってしまいます。


そこで4,000万の保険で保険料を80万円に減額し

80万×125%=100万円

最初の保険料と同じになるように調整が出来るので負担感を和らげることができます。


ただし、支払う保険料の総額は変わりませんが保障額は下がってしまうので注意が必要です。

法人保険で特別保険料が発生した場合の経理処理

法人保険で特別保険料が発生した場合、下記のような経理処理となります。

ここでは一例として保険料80万円、特別保険料20万円とします。

2014年4月1日以前の契約
借 方貸 方
保険料     800,000円
特別保険料   200,000円
当座預金   1,000,000円


2014年4月2日以降の契約

借 方貸 方
保険料     1,000,000円当座預金   1,000,000円 


また、決算対策として決算ギリギリに法人保険を契約してしまった場合、翌期に特別保険金の支払がずれこんでしまう場合があります。


これは法人保険契約と並行して行われる特別保険金の査定に若干時間がかかるためと、前納でない限り保険料は支払日の期の決算で処理しなければならないため、未払い計上として前期に反映させることも出来ません。


つまり、特別保険金の処理は

最初の保険料特別保険料
決算内に特別保険金を支払った場合前期で処理前期で処理
決算を過ぎてから特別保険金を支払った場合前期で処理今期で処理

となるので注意が必要となります。

まとめ:法人保険特別保険料の2つのポイント

法人保険での特別保険料について解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?


ポイントとしましては

  • 法人保険での特別保険料の返戻率は上がる場合がある。
  • 保障額を引き下げて保険料を調整すれば負担感は少なくて済む。

が挙げられます


特別保険料の規定は各保険会社にゆだねられているため保険会社、契約保険、年齢、病歴によって細かく変わってきます。


また、決算ギリギリに法人契約をすると、翌期に特別保険金の支払いが回ってしまうため決算対策の効果が小さくなってしまいます。


複数の保険会社と保険内容から吟味し、より会社に合った保険の契約をしましょう。


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