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法人保険でよく出てくる益金とは?保険を無償譲渡する場合も益金に?

法人保険の加入を考えている方はよく損金と対比して益金という言葉を耳にするのではないでしょうか。益金とはその名の通り、「利益」という意味になりますが、法人保険を法人から無償譲渡する場合も益金と同じように扱われてしまいますので注意が必要です。

法人保険の益金とは?

この記事をご覧の皆さんの中には、法人保険の益金について詳しく知りたいという方が多いのではないかと思います。


法人保険の益金とは、税務会計上の概念である課税所得のベースとなる利益のことで、財務会計上の利益とは違ったものであります。 

 

益金を基に税金が課せられるので、正確に把握していないと、税務署から脱税疑惑をかけられたり、追加徴税などの罰金税をかけられたりしてしまい、会社の収益に影響を与えてしまう可能性があると思われます。


そこで、今回は「法人保険の益金」について、

  • 法人が受け取った解約返戻金や満期保険金は益金に算入されるのか
  • 法人保険を無償譲渡した場合に益金として計上しないといけないのか
  • 損益計算書において保険料の全額または一部を損金処理できるのか
  • 保険金を年金形式で受け取ると益金はどうなるのか

を中心に説明していきます。


この記事を読んでいただければ、法人保険の益金とはどうのようなものが益金にあたり、あたらないものはどのようなものなのかについての基本的知識を得るのに役立つと思います。


ぜひ最後までご覧ください。



法人が受け取った解約返戻金や満期保険金は益金になる

法人保険に加入し、受け取った解約返戻金や満期保険金は益金に計上されることになります。


この場合の益金は、

保険金(解約返戻金)ー保険積立金

となります。


では、どのような種類の法人保険の解約返戻金や満期保険金は益金になるのか詳しく説明していきます。

死亡退職金と弔慰金は益金から相殺される

法人保険の死亡保険金を受け取る場合、受取保険金から今までの支払保険料累計額を控除して雑収入として、益金計上することになります。


しかし、死亡退職金と弔慰金を利用することにより、保険金による雑収入を相殺することができます。


死亡退職金=役員最終月額報酬×役員在職年数×功績倍数

弔慰金=役員報酬×6ヶ月(業務上の事故などにより死亡した場合は3年)

収益の発生が確定した時点でその年度に益金を計上する必要がある

法人保険の保険金の収益計上時期は、収益の発生が確定した時点です。


ただし、保険金の金額の確定などに時間がかかってしまい、当該年度の算入時期に間に合わない場合などの特殊な事情があれば、遅らせることができる可能性もあります。


しかし、原則的に益金計上時期のルールは税務署が決めるので、特殊事情が認められるかについての詳しい内容は、税務署に問い合わせる必要があります。

法人保険を無償譲渡した場合でも益金が計上される

法人保険は個人に無償譲渡することで個人の負担を軽減するというスキームがありますが、財務会計上の利益として、法人にはお金が入ってきません(無償譲渡であるので)。


しかし、価値の観点でみれば、法人保険の価値は解約返戻金の多さにより計算され、法人にはその分が益金として計上され、法人税の課税対象となってしまいます。


個人の負担は小さくとも、法人には一定の負担がかかるので注意してください。

保険金を年金形式で受け取ることで益金を減らすことができる

法人保険の年金支払特約によって、分割形式で保険金を受け取ることで、事業年度の益金を減らすことができます。


この方法を使うことによって、一括で受け取った場合などと比べて一度に多額の税金を課されることがないので、保険金を受け取った事業年度の税負担を小さくすることができます。


また、社内での重要人物が亡くなり、売り上げに悪影響を与えてしまった場合に発生した損失に対する補填として活用することができます。


この特約を利用することにより、各年度の税負担を減らした上で経営を安定させることができるので、この方法はとても有用だと思われます。

損益計算書(P/L)では保険料の全額または一部を損金に

法人保険の種類によりますが、基本的に損益計算書(経理処理を表す財務諸表)では保険料の全額または一部を損金に算入することができ、それにより法人税の負担を軽減することができます。


損金算入の割合で類型分けをすると、「全額損金タイプ」「1/2損金タイプ」「1/3損金タイプ」分けることができます。


例えば、法人保険で、1/2損金算入できる保険としては、「逓増定期保険」「長期平準定期保険」などの保険があり、損金算入できる割合が大きいほど節税には効果的です。


しかし、貯蓄性はほぼなく長期的な資産積み上げなどには向いていないので注意してください。

法人保険の益金に関するまとめ

法人保険の益金について説明してきましたが、いかがでしたか。


今回のこの記事のポイントは、

  • 益金は、税務会計上の利益概念であり、財務会計上の利益とは異なる
  • 法人保険の解約返戻金や満期保険金は益金計上項目になる
  • 法人保険の保険金を年金形式で受け取ることで益金を減らすことが可能である
  • 法人保険の損金算入の割合で「全額損金タイプ」「1/2損金タイプ」「1/3損金タイプ」に分けられ、割合が大きいほど節税効果は大きいが貯蓄性はない
です。


益金は税務会計上の利益概念で、財務会計上の利益とは異なること、保険金を年金形式で分割受取行うことで益金を減らすことが可能であるという部分に注目し、益金算入の認識及び保険金の受け取り方について注意してください。


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