医療業に必要な法人向けの損害保険と取り巻くリスクを徹底解説!!

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医療業には手術ミスによる損害賠償や火災など経営に大きい影響を与えるリスクが潜在的に存在します。こちらの記事では、そのようなリスクを回避するための法人向けの保険を紹介します。医療業のリスクや法人向けの保険に関する相談は「マネーキャリア」をおすすめします。

内容をまとめると

  • 医療業には、手術ミスや施設内での事故などのリスクがある
  • それらのリスクを回避、軽減するために施設賠償責任保険などの法人保険に加入しておくべき
  • 医療業の深刻な問題の一つである人手不足を解決するには専門家と相談することがおすすめ
  • 法人保険や事業に関する相談は、「マネーキャリア」がおすすめ

医療業を取り巻くリスクについて

医療業を取り巻くリスクマップ

医療業を取り巻くリスクマップ
まずは医療業にどのようなリスクがあるのかを解説していきます。また、後ほど医療業を取り巻くリスクを回避、軽減するための法人向けの損害保険を紹介します

上記のマップは、リスクマップと言います。リスクが発生する頻度とリスクが経営にどのくらい影響を与えるのかの2つの軸で構成されています。事象を財物リスク、人的リスク、経営リスク、賠償リスクの4つのカテゴリに分類しています。

今回の記事では、これらのリスクの中から3つを取り上げて紹介します。
  • 患者とのトラブル
  • 人手不足
  • 火災・爆発

上記のリスクを解説する前に、上記で分類しているリスクの位置は、事業規模、状況や事業が置かれている環境により少し変化します。そのため自社を取り巻くリスクやリスクの大きさを知りたい方はいるかと思います。

そんな方々に「マネーキャリア」をおすすめします。「マネーキャリア」では、保険やお金に関する専門家が相談者の企業を取り巻く潜在的なリスクを理解した上で適切な法人向けの保険を提案してくれるサービスです。

実際に相談した方の98.6%が満足しているサービスになります。専門家が、どんなことでも丁寧に答えてくれるのでぜひご利用ください。それでは上記3つのリスクの解説をしていきます。

①患者とのトラブル(発生頻度・中、リスク・大)

最初は、患者とのトラブルに関するリスクです。こちらのリスクの発生頻度は、中程度ですが、経営に与える影響は大きいリスクになります。


こちらのリスクは、医師が診断、医療行為を行ったことが起因となり賠償責任が生じるリスクです。手術ミスなどによる損害賠償などを指します


例えば、1人の人生の今後を左右するような手術でミスがあり死亡したとなると、多額の損害賠償責任が生じます。またその損害賠償を適切に対処しなければ、病院や医師の信頼が失われます。


大きなミスから連鎖的に事業の経営が傾くようなことを起こさないように、法人保険に加入しておくことがいいと思います

②人手不足(発生頻度・高、リスク・中)

次は、人手不足のリスクです。こちらのリスクの発生頻度は高く、経営に影響を与える大きさは中程度のリスクになります。


2019年の12月ごろから世界的に流行した、新型コロナウイルスは人手不足のリスクを受けた一つの例になります。ニュースにもなっていたように、新型コロナウイルスの感染が拡大したことにより、医療従事者が足りなくなっていたこともこの事例に当てはまります。


医療業で働くことができる人は限られている場合があるのでこのような人手不足のリスクは常に起こるリスクになると考えられます。

③火災・爆発(発生頻度・低、リスク・大)

最後は、火災や爆発に関するリスクです。火災・爆発のリスクは、上記リスクマップ上では、発生頻度は比較的低いですが、事業に与える影響は大きいリスクになります。


医療業には精密機器が沢山ありますが、その機器が出火の原因となり爆発したり、火災にまで発展するリスクはあります。その事故により建物が損害を受けたり、患者や従業員にけがを負わせたりする可能性もあります。


火災や爆発の原因になることを防ぐために、細心の注意を払って事業を行っていることと思いますが、事故が起きる可能性は常にあります。そのため事故が起こった際に適切な判断、対処ができるようにしておく必要があります。

医療業で起こった損害事例


続いては、医療業で起こった損害事例を紹介していきます。実際に起こった事例を確認することで、同じようなリスクを自身が経営する医療業でも考えらえれないか、照らし合わせながらご覧ください。


紹介する事例は、以下の3つです。

  • 手術ミスによる損害賠償責任
  • 施設内での転倒事故に関する事例
  • 医療機器が原因による火災

事例1:手術ミスによる損害賠償事例

こちらの事例は、ある県立病院で右大腿部の腫瘍摘出手術を受けた患者が、担当した医師らの手術ミスにより末梢神経の一部が傷つけられ、右下の関節が全く可動しくなる障害を負ったとして、病院に対して医療訴訟を提起した事例になります。


被害者と病院の主な争点としては、以下の項目です。

  • 手術を中止して、腫瘍摘出を続行すると身体に生じる影響についての患者への説明を怠ったか
  • 手術中の手技の選択を誤り、末梢神経の一部を傷つける執刀上のミスがあったか
  • 手術後に神経縫合術などの適切な治療を行ったかどうか
  • 専門医へ転医し治療を継続する義務を怠ったかどうか
  • 手術によって生じた被害者の損害内容と損害額
  • 被害者が受け取った見舞金に示談の効力があるか

そして裁判所が出した判決は、手術ミスによって末梢神経の一部が傷つけられたことが認められることから、病院に対して約4,880万円の損害賠償を命じました。

事例2:施設内での転倒事故に関する事例

次の事例は、患者が施設内で転倒・食べ物の誤嚥による死亡事例です。


自宅から通って介護サービスを利用中の患者が、介護施設内で転倒し、骨折したことについて、その患者の介護を担当していた職員に注意義務違反が認められました。


その後入院先の病院でヘルパーの介助下で食事中に食べ物が気管に入ってしまい、急性呼吸不全により死亡した、医師等にのですが、こちらについては注意義務違反が認められなかったという事例になります。


パーキンソン病を患っていた患者が、介護施設内で独歩中に転倒したり、座っている状態から立ち上がった際にバランスを崩して転倒するなど、患者が床に倒れていることが何度か発見されていました。それにより対策は取っていたものの、ある日に車椅子から立ち上がろうとして転倒し、右側頭部打撲、右大腿骨頸部骨折の傷害を負いました。


患者は、転倒事故による右大腿骨頸部骨折の治療のため病院に入院しました。しかし同日、患者は、へルパーの介護下で夕食を食べていたのですが、食べ物が気管に入ってしまい、急性呼吸不全により死亡した。


これにより、患者の家族が医療業者(介護施設、病院)に対して、損害賠償請求訴訟を提起しました。

事例3:医療機器が原因による火災

最後は、医療機器が原因による火災の事例を紹介します。ある総合病院の小児病棟で、吸入器の一部が焼損したことにより発生した火災になります。


入院患者のお見舞いに来ていた来院者が、ベッド横に設置された吸入器から立ち上がる炎を発見し、ナースコールで連絡し、連絡を受けた看護師が初期消火を行いました。


この事故による死傷者は出ませんでした。吸入器は医療業ではよく使用する機器になります。しかし、吸入器は支燃性のある酸素をしようするため、火災発生時の延焼拡大や人命危機となることも多くあります


このことから同じような事故を起こさないように予防することが大切です。

医療業において発生するリスクに備えた法人向けの損害保険について

ここからは、医療業で発生するリスクに備えるための法人向け保険を紹介します。こちらの記事では、以下の3つを詳しく説明していきます。


  • 施設賠償責任保険
  • 法人向けの火災保険
  • サイバー保険

ここでは上記3つのみの保険を紹介しますが、保険について専門家から教えて欲しい、自社が潜在的に抱えているリスクとはどんなものなのか専門家に見て欲しいという方は、「マネーキャリア」をご利用ください。

「マネーキャリア」では、保険やお金に関する専門家が無料で何度でも相談に乗ってくれるサービスです。実際に相談した98.6%の方々に満足していただいているサービスになります。

すでに保険に加入している方でも、もしもの事があったときに補償漏れになり損害等の補償ができないこともあります。そのため保険の見直しに関する相談も受け付けているのでぜひ一度ご利用ください。

それでは、先ほど取り上げた3つの保険を詳しく解説していきます。

①施設賠償責任保険

最初は、施設賠償責任について解説します。施設賠償責任保険とは、自社で保有している建物や施設が原因で発生した事故や、施設の正当な使用方法で起こった事故でかつ、第三者や第三者のモノを伴う事故による損害費用を補償する法人保険です。


先ほど事例で紹介した、施設内での転倒事故による損害賠償についてもこちらの保険で補償することができます。


保険金の支払い対象は、以下の5つです。

  1. 法律上で発生する損害賠償金
  2. 賠償責任に関する訴訟費用・弁護士費用等の訴訟費用
  3. 求償権の保全・行使など損害防止軽減費用
  4. 事故発生時の応急手当等の緊急措置費用
  5. 協力費用

施設賠償責任について詳しく解説してる記事があるので、気になる方は以下からご覧ください。

②法人向けの火災保険

続いて2つ目の、法人向け火災保険について解説します。火災保険は、よく聞き馴染みのある保険かと思いますが、実は法人向けの火災保険もあることをご存じでしょうか?


法人向けの火災保険の特徴として補償範囲の広さがあります。補償範囲は火災だけに限らず、自然災害による災害もカバーしてくれます。ただし法人の火災保険の基本補償では損害内容によって補償対象外となることもありますので、加入する前には保険会社に必ず確認しておきましょう


償金額や保険料は企業によって異なるので、こちらも保険会社に問い合わせることで確認することができます。また問い合わせる前に予め知っておきたい方は、「マネーキャリア」をご利用ください。法人向けの火災保険についても別の記事で詳しく解説しているので気になる方は、そちらをご覧ください。

③サイバー保険

最後3つ目は、サイバー保険について解説していきます。サイバー保険とは、企業がもしもサイバー攻撃にあったときのリスクを補償したり、システム開発業者が相手先から損害賠償を求められるリスクに対処するための保険です。


医療業は、患者の個人情報など漏洩すると多額の損害が発生する情報を保有しています。そのためサイバー攻撃に合わないようにセキュリティを強化することはもちろん必要ですが、事故が発生した後に適切な対処ができるように準備をしておかなければなりません。


そのためにサイバー保険に加入しておくことをおすすめします。またサイバー保険と「個人情報漏洩保険」との違いなど、サイバー保険について詳しく知りたい方は、以下からご覧ください。

医療業の人手不足を解消する解決策って?


ここからは、医療業において人手不足を解消するための解決策について解説していきます。リスクマップでも示したように、人手不足は発生頻度が高い深刻なリスクの一つです。そもそもなぜ医療業において医療従事者が不足しているのでしょうか。


その理由は、高齢化社会になっているため需要過多になり供給が追い付いていないことや職場環境が劣悪であることなどが理由として挙げられます。それでは、医療法人としてこの問題を解決するためにはどのような解決策があるのでしょうか。


ここでは解決策の一部を紹介します。

  • 給与や残業代の賃金を引き上げる
  • 医療にかかわる専門の研修や学習環境の整備
  • デジタル活用による業務の効率化

医療従事者から、「仕事量に対して給料が低い」という声がよくあり、それが離職の原因の一つとなっています。しかし医療業を経営している法人としては、給料や残業代などを一律で引き上げることはコストとなるので、適切な判断が必要になります。

コストカットをする意味でもデジタルの活用は積極的に行っていくことをおすすめします。看護師の負担を減らすだけでなく、コストカットができることで先ほどの給料などを引き上げる余裕ができます。

このように医療業には解決しなければいけない問題も多くあります。それらを経営者だけが抱えることなく、専門家に相談して適切な経営判断が出来るようにすることが大切になります

まとめ:医療業を取り巻くリスクと法人向けの保険


医療業を取り巻くリスクと、そのリスクを回避、軽減する法人保険について解説してきましたがいかがでしたか。以下が今回の記事を簡単にまとめたものです。

  • 医療業には、手術ミスや施設内での事故などのリスクがある
  • それらのリスクを回避、軽減するために施設賠償責任保険などの法人保険に加入しておくべき
  • 医療業の深刻な問題の一つである人手不足を解決するには専門家と相談することがおすすめ
  • 法人保険や事業に関する相談は、「マネーキャリア」がおすすめ

こちらの記事を最後までご覧になった方々は、医療業においてどのようなリスクが潜在的にあるのか、それらのリスクを回避、軽減するための保険について理解できたと思います。

しかし、同じ業界でも事業が置かれている環境や、事業規模、事業の状況などによってリスクマップで示しているリスクの頻度や事業に与える影響は異なります。そのため法人保険に詳しい専門家と相談することをおすすめします。

マネーキャリア」では、相談者の事業を潜在的に取り巻くリスクを理解した上で、適切な法人保険を提案してくれるサービスになります。相談については何度でも無料で行うことができるのでぜひご利用ください。

また「ほけんROOM」では、法人保険に関する記事を多数公開しているので、気になる方はそちらも合わせてご覧ください。

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