自動車保険を中断するとどんなメリットがある?手続きの方法は?

自動車保険を中断するとどのようなメリットがあるのでしょうか。中断する際に必要な書類、中断するための条件、注意点、また再開する際の手順や条件など様々なことを知っておく必要があります。そこでこの記事では自動車保険の中断について詳しく解説します。

自動車保険を中断するメリットはなに?

自動車保険を何らかの事情で中断しなければいけない人もいることでしょう。


できるならば現在の等級を維持し、再び自動車保険へ加入する際に保険料を安くしたいですよね。


しかし、中断せず保険が満期となり14か月以上経つと、等級がリセットされるのはご存知でしょうか。


等級がリセットされ、再び自動車保険へ加入したら、原則として6等級からはじめなければいけません。


そこで今回は、「自動車保険を中断する利点とその方法」について

  • 中断すれば等級の引継ぎが可能?
  • 自動車保険を再開するには
  • 自動車保険を中断する時の留意点
以上のことを中心に解説していきます。                 
 

この記事を読めば、自動車保険の中断方法の基本的知識が良くおわかりになるはずです。                
ぜひ、最後までご覧ください。

次の契約時に現在の等級の引継ぎができること!

安全運転して等級を高くしてきても、何らかの理由で自動車保険を解約することもあるでしょう。


加入していた自動車保険が解約時ではなく、満期後に14か月以上経つと、等級がリセット

されます。


せっかく高い等級になっていた方々なら、その等級がリセットされるのは悔しいですよね。


そんなことにならないため、自動車保険の「中断証明書」を活用しましょう。


こちらでは、

  • 中断証明書とは?
  • 中断証明書の発行に必要な書類
  • 中断証明書が発行される条件
  • 有効期間の延長は不可能?
について解説します。

自動車保険の中断証明書とは何?

転勤等のやむを得ない理由で、契約車両を手放し自動車保険を解約するケースも考えられますよね。 


自動車保険を解約したままだと、保険満期後14か月以上経てば再び6等級からはじめる必要があります。


等級がリセットされるのを避けたいなら「中断証明書」を利用しましょう。


この証明書を利用すれば、再び自動車保険へ加入するとき、ご自分の等級を引き継げます。


ただし、等級を引き継げる期間は10年間までとなります。

自動車保険の中断証明書の発行する際の必要書類

気になる中断証明書の発行に必要な書類ですが、各ケースによってそれぞれ異なります。


まず、いずれのケースにおいても必要な書類は「中断証明書発行申請書」です。


こちらは、加入中の保険会社に問い合わせれば郵送してもらえます。


契約車両を売却・譲渡する場合

すでに契約車両を売却・譲渡したことを証明する書類が必要となります。


提出書類は次の通りです。

  • 登録事項等証明書または登録識別情報等通知書:契約車両が普通乗用車の場合に必要。運輸支局等で取得する。
  • 検査記録事項等証明書:契約車両が軽自動車の場合に必要。軽自動車検査協会の本部・支部で取得する。


契約車両が車検切れの場合

契約車両を車検切れとなっていることを証明する書類が必要となります。 


 提出書類は次の通りです。

  • 車検証(車検切れ)または登録事項等証明書:契約車両が普通乗用車の場合に必要。
  • 軽自動車検査証(車検切れ)または検査記録事項等証明書:契約車両が軽自動車の場合に必要。

契約車両が盗難された場合

契約車両が盗難され、見つからない状態であることを証明する書類が必要となります。



提出書類は次のいずれかとなります。
  • 盗難届出証明書:盗難届出を行った際に、警察署窓口で作成してもらう書類。
  • 盗難届の受理番号:盗難届出を行った際に、警察から教えられる番号。

契約車両を入れ替えた場合

車両入替の手続き完了を証明するため、保険会社の発行した書類が必要となります。
  • 変更手続依頼書(異動承認請求書):異動の申し出を行った保険会社から取得
  • 変更手続完了通知書(異動承認書):上記と同様。

自動車保険の中断証明書の発行条件

発行のためには、単に交付申請を行うだけでなく次のような条件が必要となります。


また交付条件は、国内特則・海外特則という形で分かれていることに注意が必要です。


ます共通の条件として、中断後の等級が7等級以上になることです。


6等級以下は発行対象外になるので気を付けましょう。


発行条件は、各ケースでかなり制約されているのは事実です。


しかし、高い等級を維持し、再び自動車保険に加入すれば中断前の保険料割引が適用できます。


契約車両を手放す等の理由で中断する場合(国内)

後述する海外渡航等の場合を除く発行条件は、次の通りです。

まず、契約車両を売却や譲渡、リース業者へ返還した場合があげられます。

この場合は比較的早く、再び自動車保険へ加入できるかもしれませんね。

契約車両が車検切れとなった場合も、業者に依頼する等して取り直せます。

契約車両の入れ替えも車両がある以上問題は無いはずです。

しかし、盗難の場合は正直戻って来るかどうかはわかりません。

こればかりは無事見つかることを祈るしかありません。

長期的な海外渡航等で中断する場合(海外)

記名被保険者が、長期に海外へ留学したり出張したりする等のケースが該当します。

こちらは出国日が、契約の満期または解約してから6ヶ月以内であることが必要です。

有効期間の延長はできない

無事、中断証明書が交付されてまずは一安心のあなた。


中断日からの翌日から10年以内は、等級が引き継げます。


しかし、何らかの理由で「もっと延長したい。」と、期間が延びることを希望するかもしれません。


残念ながら、10年を超え更なる延長は認められません。


例外措置はないので、10年を超え再び自動車保険へ加入した場合、6等級からとなります。

休止していた自動車保険を再開するには?

車検が取れた、海外から帰国した等、中断する理由が無くなったら保険を再開しましょう。


ただし、自動車保険を再開するときも、条件が必要になってしまうのです。


こちらでは

  • まず保険会社に連絡しよう!
  • 再開には条件もある
について解説します。

まずは保険会社に連絡

自動車保険の再開は、同じ保険会社や自動車保険でなければダメかといえば、そうではありません。


再開する頃には、以前加入していた保険より、手厚い補償が受けられる商品もあるはずです。


そんな時には、中断前とは別の保険会社、自動車保険へ加入しても等級は引き継げます。


まずは加入を希望する保険会社へ、自動車保険の再開することを連絡しましょう。


保険会社同士がドライバーの情報を共有しているので、乗り換えはスムーズにできるはずです。

休止・中断していた自動車保険を再開するための条件

自動車保険を再開には、当然のことながら中断した日の翌日から10年以内であることが必要です。


前述した国内での中断なら、車検切れや盗難の場合を除き新規取得自動車で新契約締結が条件です。


一方、海外渡航等の中断なら、帰国日の翌日から1年以内に新契約締結が条件となります。


特に海外渡航等の中断では、契約締結を放置していると、等級が引き継げなくなることもあります。


自動車保険を再開する場合には、中断証明書車検証(写し)を保険会社へ提出しましょう。

自動車保険を停止する際の留意点

今後、自動車保険を検討しなければいけない方々もいることでしょう。


その際に、事前に知っておくべき点がいくつかあります。


こちらでは、

  • 中断後、保険料は払い戻しは可能?
  • 他社への乗り換えはOK!
  • インターネット割引が利用不可?
について解説します。

自動車保険を中断すると保険料は払い戻しされる?

自動車保険を中断すれば、保険料が戻ってくるのか心配な人もいると思います。


でも、ご安心を。


保険料を一括払いしていても11回払いしていた場合でも、保険料は払い戻しされます。


一括払いなら短期料率(短期率)で計算、11回払なら月割で計算します。


こちらでは事例を上げ、一括払い・11回払い双方の払い戻し金額を比較します。


下表を参考にしてください(年間保険料50,000円の場合)。

月日一括払11回払
12ヶ月まで50,000円52,560円
11ヶ月まで47,500円48,180円
10ヶ月まで45,000円43,800円
9ヶ月まで42,500円39,420円
8ヶ月まで40,000円35,040円
7ヶ月まで37,500円30,660円
6ヶ月まで35,000円26,280円
5ヶ月まで32,500円21,900円
4ヶ月まで27,500円17,520円
3ヶ月まで22,500円13,140円
2ヶ月まで17,500円8,760円
1ヶ月まで12,500円4,380円
15日まで7,500円4,380円
7日まで5,000円4,380円

再開時に他社への乗り換えは可能?

前述したように、自動車保険へ加入を再開する場合は他社への乗り換えが自由に行えます。


インターネットで申込むダイレクト型自動車保険では、その見積もりの際に中断証明書の有無が問われます。


以前、中断証明書を発行した会社・中断前の等級を入力すれば、以前の等級が反映されます。

インターネット割引が使えない場合がある?

契約する際にインターネット割引が利用できるかどうか、関心のある人もいることでしょう。


実は各保険会社とも対応が分かれています。


中断前に自社の保険へ加入していたならばOKの場合や、国内特則なら別会社でもOKなど様々です。


インターネット割引を利用したいのなら、各保険会社の対応をしっかり確認し加入を検討しましょう。

新規の自動車保険と中断から再開した保険料はどのくらい異なる?

こちらでは事例を上げ、中断証明書がある場合と6等級から再開した場合とを比較してみます。


(事例)

  • 運転者:男性(1974年6月21日生まれ)
  • 運転免許証の色:ゴールド
  • 年齢条件:30歳以上補償
  • 保険期間:1年
  • 初年度登録年月:2018年2月
  • 車名(型式):スズキ・エクシード(TDA4W)
  • 使用目的:家庭用
  • 契約距離区分:5,000km以下
  • 車両保険:あり
→6等級(事故無)から再開:年間保険料79,870円

→中断証明書あり20等級(事故無)から再開:年間保険料36,160円

中断証明書ある・無しでは43,710円もの差が出てしまいます。

中断証明書の交付申請がたとえ面倒でも、この方法を利用すれば大幅に保険料は安くなります。

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ:自動車保険を中断すると保険料を抑えられる!

自動車保険を中断する利点とその方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。                                          


今回の記事のポイントは

  • 何らかの理由で自動車保険を解約しても、中断証明書があれば等級引継ぎが可能
  • 中断証明書の交付は国内特則・海外特則に分かれそれぞれ条件がある
  • 中断証明書の交付で等級を引き継げる期間は10年間まで
  • 自動車保険を再開する際、別の保険会社への乗り換えは可能
でした。

中断証明書の交付申請は面倒で、条件もいろいろありますが、慎重に手続きを進めていきましょう。

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この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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