自賠責保険で治療費は0円になるの?過失割合には要注意

自賠責保険で治療費は0円になるのでしょうか?自賠責保険の補償金には限度額が定められていますが、過失割合によっては減額される可能性があるようです。場合によっては、賠償金が0円になることも!この記事では、そんな自賠責保険の注意点について解説していきます。

自賠責保険で治療費が0円!?過失割合には注意しよう!

交通事故は身体の痛みもさることながら、懐の痛みも気になりますよね。 

車やバイク相手によるケガなら、先方の自賠責保険からあなたの治療費が支払われることになります。 

とはいえ、はたして治療費の自己負担を0円にすることができるのでしょうか。 

特に自分にも過失があった場合には、心配になるのではないかと思います。 

この記事では、自賠責保険を使って交通事故の治療費負担を0円にする方法について、
 
  • 自賠責保険を使って治療費を0円にするための条件 
  • むちうちの治療で注意しておきたいこと 
  • 自賠責保険からの給付金が減額される事故とは 

以上のことを中心にお伝えしていきます。 

この記事を読めば、自賠責保険からしっかり賠償してもらい、自己負担を0円にする方法がお分かりいただけますよ。 

ぜひ最後までご覧ください。

自賠責保険の適用で治療費が0円!?

交通事故の被害者になったとき治療費や慰謝料はまず自賠責保険からまかなわれますが、治療費の自己負担を0にすることはできるのでしょうか。 

結論から言うと、できます。 

しかし自己負担金を0円にするには、いくつかの条件があるのです。

治療費が補償金額内に収まれば負担金0円

自賠責保険からの支払い限度額は、以下のようになっています。 

  • 傷害による損害…最高120万円 
  • 後遺障害による損害…最高4,000万円 
  • 死亡による損害…最高3,000万円 

原則として損害額がこの限度内に収まれば、自己負担金は0円です。 

収まらなければ、オーバーした分は相手の任意保険から支払われることになります。 

ただし相手が任意保険に未加入であった場合は、泣き寝入りになってしまう可能性もあります。

むちうち等の症状が分かりずらいケガに注意!しっかり治療しよう

交通事故で負いやすいケガのひとつに、首の痛みや手足の痺れなどが発生する「むちうち」があります。 

むちうちはレントゲンなどに写らない自覚症状のみのことが多く、なかなか治療を続けづらいかと思います。 

しかし決して遠慮せず、しっかり通院などの治療実績を作っておきましょう。 

通院日数が少なければ、もちろん通院日数から算出される自賠責保険の慰謝料は少なくなってしまいます。 

またむちうちの場合 「通院期間が6ヶ月以上または通院実日数が100日程度」という条件を満たさないと、後遺障害の認定を受けられません。 

自賠責保険の適用について!

ここまで自賠責保険を使って自己負担金が0円になるかどうか、ということをお伝えしてきました。 

しかし、たとえ車にぶつかって大ケガを負っても「賠償金がもらえない」「賠償金が減額される」ということがあるのをご存じですか。 

0円どころか事故負担金がはね上がってしまうのは、どのような事故なのでしょうか。

過失割合とは?7割未満の過失なら減額なしで保険適用されます

実は自賠責保険には、 重い過失があったときに賠償金が減額される「重過失減額」という決まりがあります。 

具体的な減額割合は以下のようになっています。

過失割合後遺障害・死亡傷害
7割未満減額なし減額なし
7割以上8割未満2割減額2割減額
8割以上9割未満3割減額2割減額
9割以上10割未満5割減額2割減額

これは慰謝料額そのものだけではなく、限度額も同時に減じられるということです。 

被害者の過失割合が7割、傷害の損害額が200万円のケースの例を見てみましょう。 

200万円を2割減額すると160万円になりますが、支払われるのは160万円でも自賠責保険限度額の120万円でもありません。 

限度額である120万円から2割減じた96万円が支払われることになります。 

厳しいと思われるかもしれませんが、 これが任意保険なら過失割合がそのまま保険金から減額されてしまいます。 

9割の過失でも2割の減額となる自賠責保険は、被害者に優しい保険なのです。 

ちなみに自賠責保険では傷害の損害額が20万円未満なら減額はなく、減額によって20万円以下になる場合は20万円が支払われます。 

過失割合10対0の無責事故だと保険金はおりません

注意したいのは「過失10割」つまり完全にこちらが悪いとなると、自賠責保険からの賠償金がまったくもらえないということです。 

たとえば停車中の車に一方的に追突した、信号無視をして衝突したというような事故がこれに当てはまります。 

こういった事故や自損事故に備えて、自分の任意保険で人身傷害保搭乗者傷害保険に加入しておくことをおすすめします。

高すぎるバイク保険に加入していませんか?

バイクに乗っている方であれば、自賠責保険だけではなく、バイク保険(任意保険)にも加入しているのではないでしょうか。


自賠責保険だけでは賄えないたくさんの補償をしてくれるので、必ず入るべきですよね。


ただ、その保険料について見直したことはありますか?バイクを購入する時のショップで言われるがままに加入していたりしませんか?


実は、バイク保険は少し条件を見直すだけで年間の保険料が1万円近く安くなることがあるのです。


ただ、自分で多くの保険会社で見積もりをして比較するのは大変ですよね。


そんな時は一括比較サービスを利用してみましょう。一括比較サービスであれば、一度の入力で多くの保険会社の見積もりを取ってくれます。


しかも何度利用しても無料です。一度利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

自賠責保険を使って交通事故の治療費負担を0円にする方法についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。 

この記事のポイントは、 

  • 事故の損害額が自賠責保険からの支払い限度額内に収まれば、事故負担金は0円になる 
  • 特にむちうちの場合、後遺障害認定も視野に入れてしっかり治療を続ける 
  • こちらの過失割合によっては、賠償金は減額されてしまう 

以上のことでした。 

自賠責保険は最低限の被害者救済を目的とした保険ですから、その慰謝料も最低限の額に設定されています。 

慰謝料の額や後遺障害の認定に不服な場合は、弁護士に相談するという手もあります。 

弁護士の手を借りれば、慰謝料額が一気に2~3倍となることも珍しくありません。 

こんなときのために、任意保険の弁護士費用特約に加入しておくことにも併せておすすめしておきます。 

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されています。 
ぜひご覧になってください。

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