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自賠責保険の無保険車状態について!加害者・被害者の両視点から解説

自賠責保険に未加入の場合、いわゆる無保険車状態だとどうなるのでしょうか?この記事では、自賠責保険の無保険状態における問題点について、被害者・加害者の両視点から解説しています。記事の後半では、無保険車との事故に備える保険も説明しますので最後までご覧ください。

自賠責保険が無保険の場合!罰則や無保険車との事故の対処法も解説!

無保険車というと、一般的には任意保険に加入していない車のことを言います。 


しかし今回お話しする無保険車は、自賠責保険にも加入していない車のこと。 


あなたは「自賠責保険に加入していなかったらどうなるのか」ということを調べていらっしゃるのでしょう。 


もしも事故の相手が自賠責未加入だったら、ということも気になりますよね。 


この記事では無保険車(自賠責未加入)への罰則と、自衛のための対策について、 


  • 自賠責保険未加入へのペナルティ 
  • 無保険車との事故に対応する政府の救済策 
  • 自分でできる無保険車との事故対策 


以上のことを中心にお伝えしていきます。 


この記事を読めば、無保険車であることの怖さや、もし無保険車と事故にあったらどうすれば良いかということがお分かりいただけるでしょう。 


ぜひ最後までご覧ください。

自賠責保険は強制保険!無保険の場合は罰則!

言うまでもなく、自賠責保険は強制保険です。 


本来なら加入率は100%であるはずですが、現実として無保険車は存在しています。 


もしも無保険であることが見つかった場合には、もちろん罰則があります。 


はたしてどのような罰を受けるのでしょうか?


自賠責保険未加入のペナルティについて、具体的にご説明していきましょう。

自賠責保険未加入の罰則とは?罰金・点数について

車検が必要な車両は、ほとんどの場合車検のタイミングで自賠責保険に加入します。 


したがって、 排気量250ccを超えるバイクと自動車の自賠責保険が切れている場合は、高確率で車検も切れています。 


つまり多くの場合「無保険」と「車検切れ」のダブル違反となります。 


まずは、それぞれの罰則をご説明します。 


無保険運行(自賠責保険が切れている車両を公道で走行した場合) 


  • 自動車損害賠償保障法により90日の免停と1年6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金
  • 違反点数6点 


無車検運行(車検切れの自動車を公道で走行した場合) 


  • 道路運送車両法により6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金 
  • 違反点数6点 


道路交通法施行令では、違反点数の対象となる違反が大きく以下の3つに分かれています。 


  • 一般違反行為に対する基礎点数 
  • 特定違反行為に付する基礎点数 
  • 違反行為に付する付加点数(交通事故の場合) 


車検切れと自賠責保険切れは、ともに「一般違反行為に対する基礎点数」です。 


同時に同種に属する2つの違反で捕まった場合、
6点+6点=12点
というわけではありません。 


道路交通法施行令の附則-第九条・別表第二-にこういう記載があります。 


「違反行為の点数のうち最も高い点数(同じ点数のときは、その点数)が違反点数となる」 


つまり車検切れと自賠責切れのダブル違反でも、違反点数は最大で6点ということです。 


ただし、これらの違反に加えて「特定違反行為に付する基礎点数」や「違反行為に付する付加点数」などがあると、もちろん点数はもっと高くなります。 


そして違反点数では高い方の点数が採用されるというルールですが、罰金については車検切れと自賠責切れの両方がプラスされることになります。 


つまり最大80万円の罰金です。 


しかし初犯であれば、略式命令で20~30万円程度のことがほとんどでしょう。

250cc以下のバイクは無保険になりやすい!?

なんと原付(一種・二種)のおよそ20%が自賠責未加入であるというデータがあります。 


250cc以下のバイクは車検がないため、自賠責が切れても気づかない場合があるのです。 


バイクを譲り受けたあとに自賠責保険の名義を変更しなかったために、通常郵送される「自賠責保険満期のお知らせ」が手元に来なかったというケースも多いようです。 


たとえ原付であっても、自賠責切れの罰則は自動車と同じく厳しいものとなります。 


改めてナンバープレートに貼ってあるステッカーをチェックし、あとどれくらい自賠責の期間があるかをご確認していただきたいと思います。

罰則だけじゃない!国(国土交通省)などから求償される可能性とは?

もし事故の加害者が自賠責に加入していなかった場合は、国土交通省が損害賠償責任者に代わって被害者に損害賠償を行う場合があります。 


国土交通省は損害賠償請求権を取得し、責任者に対して求償を行います。  


また被害者が国保や労災を使って治療した場合には、そちらからも求償されます。 


もし責任者が弁済しなければ、損害賠償請求訴訟を起こされることになります。 


そして裁判所の判決にしたがい、責任者が持つ動産や不動産、給与などが差し押さえられる可能性もあります。

もしも加害者が無保険だったら?政府保障事業について

被害者の立場で考えてみましょう。 


もし事故の相手が無保険車で、自腹での支払い能力もないときはどうなるのでしょう。 


その場合は、前述のとおり政府が最低限の補償を肩代わりしてくれます。 


この「政府保障事業」が対応するのは、無保険車の事故だけではありません。 


ひき逃げなど、本来求償するべき相手が分からない被害者に対しても、政府が損害を補てんしてくれます。 


ただし保険金の支給まで、ひき逃げで3ヶ月ほど・無保険車事故で7ヶ月ほどという長期間がかかってしまいます。 


さらに自賠責保険よりも厳密に過失相殺されるため、より低い金額しか支給されない可能性もあります。

任意の自動車保険加入で無保険車との事故に備えられます!

政府保障事業は、自賠責保険以上に最低限の補償しか受けられないことが多いのです。 


自賠責未加入の相手は、当然任意保険にも入っていない場合がほとんどでしょう。 


政府保障事業でカバーできなかった分は、どうすればよいのでしょうか。


そんなときに備えて、ぜひ自分自身の保険での自衛をおすすめします。 


任意保険には相手に対する賠償の補償だけでなく、 


  • 自分自身のケガを補償する 
  • 事故相手が無保険車だったときに補償する 


こういった保険や特約があるのです。

人身傷害保険と搭乗者傷害保険について解説!

無保険車との事故に備えてぜひ加入しておきたいのが、 人身傷害保険と搭乗者傷害保険です。 


それぞれの内容は、以下のようになっています。 


人身傷害保険 


被保険自動車搭乗中の事故で死傷したとき、過失割合に関係なく同乗者1名ごとの限度額範囲で実損額の保険金が支払われます。 


事故相手側への損害賠償請求権は、保険会社に移ります。 


こちらに過失があっても、すぐに損害金を全額受け取れるのが大きな魅力です。 


搭乗者傷害保険 


被保険自動車の事故により運転者や同乗者が死傷したとき、入院や通院日数、もしくは部位症状別に定額の保険金が支払われます。 


人身傷害保険金・無保険車傷害保険金・事故の相手側から賠償金が支払われても、影響を受けずに一定額が支払われるというメリットがあります。 



※人身傷害保険と搭乗者傷害保険のどちらかしか選択できない保険会社もあります。 

無保険車傷害保険・特約とは?

無保険車傷害保険は、ほぼすべての保険会社が自動付帯させている補償です。


これは対人賠償保険に加入していない自動車との事故で死傷したとき、相手の損害賠償責任の不足分について保険金が支払われる保険です。


ただし人身傷害保険や搭乗者傷害保険は過失のを問わない保険であるのに対して、無保険車傷害保険は過失により保険金が減額されます。 


また無保険車傷害保険は死亡または後遺障害のみを補償し、完全に治療可能な傷害については対象外となっています。 


比較的軽度な事故も補償されるよう、なるべく人身傷害保険または搭乗者傷害保険に加入しておいた方が良いでしょう。 


これら三つの保険は、使っても等級ダウンがありません。 


しかし対物賠償については補償されないため、自分の車両保険を使うことになります。 


その場合は、残念ながら等級が下がってしまいます。 

まとめ

無保険車(自賠責未加入)への罰則と、自衛のための対策についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。 


この記事のポイントは、 


  • 自賠責保険未加入は厳罰に処せられる 
  • さらに事故を起こした場合は莫大な負債を抱え、財産や給与差押えの事態となる 
  • 無保険車との事故に備えて、自らの任意保険で自衛すべし 


以上のことでした。 


自賠責保険未加入なんて、自分には関係のないことと思われるかもしれません。 


しかし現実として、政府補償事業の利用者は存在します。 


平成27年のデータでは、利用者は年間1,187人、総支払額は12億8,700万円。 


泣き寝入りした人を含めれば、実際の事故件数はもっと多いでしょう。 


あなたも、他人事ではありません。 


自分自身の自賠責保険に気を配ることはもちろん、無保険車との事故への対策も万全にしておくことをおすすめします。 


 ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されています。
ぜひご覧になってください。

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