自動車保険ALL

医療機関が自賠責保険を悪用?その手口や巻き込まれないための対策

自賠責保険の性質を悪用して、整形外科や整骨院が治療費を不正請求する事例があります。治療にグレーゾーンな部分があることが、自賠責保険の悪用を促す温床になっているようです。当然ですが、このような悪用は犯罪として罰せられる可能性があります。

自賠責保険を悪用!?自賠責保険の不正請求の手口とは?

車を運転される方は自賠責保険に加入されていると思います。


現代の車社会において、自賠責保険は交通事故でのケガに対する最低限の補償をするために必要なものです。


ところで、自賠責保険の制度を悪用して保険金を不正に請求する事件があることをご存知でしょうか。


このようなことを放置しておくと、皆さんが交通事故で自賠責保険を使った時に、知らない間に悪用され不正請求に巻き込まれるかもしれません。


そこでこの記事では自賠責保険の悪用について


  • 自賠責保険の不正請求とその手口について
  • 自賠責保険を不正請求するとどんな犯罪になるのかについて
  • 知らぬ間に不正請求に巻き込まれたときの対処について
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、自賠責保険の不正請求について正しい知識と悪用されたときの対処法を知ることができます。

ぜひ最後までご覧ください。





自賠責保険を悪用した保険金詐欺とは?

自賠責保険をはじめ、保険には保険金詐欺と呼ばれるものがあります。


保険金を請求できる事実があったとウソの報告をして、保険会社から保険金をだまし取るものです。


自賠責保険でもその制度を悪用して保険金をだまし取ろうとするケースは後を絶ちません。


例えばこのような悪用ケースが自賠責保険にはあります。


  • 交通事故のでっち上げ
  • 被害者の故意による事故
  • 医療者側の不用な治療期間延長・架空請求
これらの中でこの記事では、医療者側による自賠責保険の悪用について掘り下げてみようと思います。

自賠責保険の不正請求の手口とは?医療機関による不要な治療期間の延長

医療機関が行う自賠責保険の悪用には以下のようなことが考えられます。


  • 治療期間の不要な延長
  • 架空の治療行為を水増し

治療期間の不要な延長


これは本来ケガが治っていて治療できる状態ではない被害者に対して、治療期間の延長をうながそうとするものです。

被害者側も「慰謝料がもっと増えるかも」という悪意をもって共謀する可能性が高い悪用のケースです。

架空の治療行為を水増し


これは行っていない治療を「したもの」として計上し、保険金を請求するものです。

こちらも被害者側に金銭的負担がないので、医療機関が悪用することがあります。

保険会社も警戒している


このようなケースは今でもみられ、発覚していないものがあると言われています。

一部の保険会社は整骨院での悪用ケースが多いとみて、整骨院での自賠責保険の治療を控えてもらうように促しています。

むちうち等の症状が把握しにくいケースで多い

悪用のケースでどうしてもグレーゾーンになりやすいケガがあります。


むちうちと言われているケガです。


むちうちとは「頚椎捻挫」や「外傷性頚部症候群」という診断名がつきます。


頚椎は構造や機能に特徴があるため、さまざまな症状を起こすといわれています。


レントゲンやMRIでは軽度なケガであったとしても、症状が長引くケースが多く見られます。


そのためむちうちの治療は、終了の線引きがあいまいになることがあり、自賠責保険では悪用される温床になっています。


だからと言って、気軽に悪用するようなことはあってはいけません。


次の章では自賠責保険を悪用するとどのような罪になるのかを確認してみましょう。


自賠責保険の悪用は犯罪です!

自賠責保険の悪用は「バレないかも」という出来ごごろからついつい手を染めてしまう可能性があります。


しかし自賠責保険のみならず保険の悪用は立派な犯罪行為です。


ウソをついて本来請求できないお金を手に入れるという行為です。


したがって良識を持って取り組めば、してはいけないものだと理解できるはずです。


ここで、自賠責保険の悪用が法律上どのような犯罪にあたっていて、どのような責任を問われるのかについて解説します。


自賠責保険の不正請求は何罪にあたる?刑法246条と民法709条について

自動車保険を悪用し、不正請求を行ったことが発覚した場合、刑法と民法それぞれから告訴される可能性があります。


刑法上の罪

保険の悪用や不正請求は刑法上では詐欺罪に当たる可能性があります。


詐欺罪は刑法第246条にて以下の通りになっています。


  • 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。

民法上の損害


次に民法においては709条にて以下のようになっています。


  • 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
自賠責保険の悪用が刑事事件となれば刑法としてその罪が問われます。

また刑事事件にならなかったとしても保険会社などから民法上の訴訟を受け、賠償を迫られることになる可能性があります。

ところで、被害者が気づかぬうちに自賠責保険を悪用されるケースがあることをご存知でしょうか。

自賠責保険を知らぬ間に悪用!?患者側に責任はあるの?

事故の被害者として自賠責保険の治療を受けていただけなのに、医療機関側が悪用することで詐欺事件に巻き込まれる可能性があります。


この場合、被害者である患者側に問われる罪や責任があるのでしょうか。


これに関しては悪用していた事実や状況を理解し承諾していたかどうかに関わってきます。


患者側には全く知らさされずに行われた不正請求で責任や罪を問われることはありません。


当然ですが、医療機関と共謀して行った不正請求であれば責任や罪を逃れることはできません。


では、医師や柔道整復師から不正請求に巻き込まれないようにするにはどうすればよいのでしょうか。

医師に不要な治療の継続を勧められた場合

自賠責保険の悪用に巻き込まれるケースとして、どのようなシチュエーションがあるのでしょうか。


それは自分では治っていると感じているのに、医師などから治療の継続を執拗に勧められるときです。


患者側も自賠責保険の治療は無料なので…という軽い気持ちで承諾する可能性が高いと言われています。


しかし、それが不正請求だと分かった時には承諾した患者にも罪や責任を問われる可能性があります。


自賠責保険での治療は慎重に判断されることをオススメします。




まとめ

医療機関に見られる自賠責保険の悪用について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のこの記事のポイントは


  • 医療機関が自賠責保険を悪用するケースがあること
  • 自賠責保険の悪用は刑事的、民事的にも責任を問われること
  • 医療機関からの悪用の勧誘に注意すること
です。

自賠責保険は交通事故のケガという不幸に対する善意の補償なので、それを踏みにじるようなことはしたくないですね。

保険ROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

ランキング