【保存版】自動車保険の家族限定ってどこまで?ケース別徹底解説!

「家族」だと思って自動車保険に家族限定特約を付けていたら、補償の対象にならないで保険金が支払われなかった。そんなことを防ぐために自動車保険の家族限定の範囲をしっかりと確認しておきましょう。意外と複雑な家族限定の仕組みを詳しくご紹介いたします!

意外とややこしい自動車保険の家族限定特約の範囲とは?

自動車保険の特約にある「運転者家族限定」でいう「家族」とは、どこまでが「家族」なのでしょうか?

「家族だ」と思って、家族限定特約を付けていたら、補償の対象にはならなかったということにならないように、自動車保険の家族限定特約の「家族」の定義をしっかりと理解しておきましょう。


この記事では意外と難しい「家族限定」の定義を徹底解説します!


家族限定特約にすると自動車保険の保険料が安くなる

自動車保険にこの家族限定を付けると、保険料はおおむね1%程度安くなります。


現在、各保険会社によって、自動車保険を付ける車の種類によって、保険料が異なっていますから、一律に何%ということはできません。


自動車保険に加入し、家族限定特約を付けるときは各保険会社にいくら安くなるのかを確認することをお勧めします。

意外とややこしい家族限定特約の範囲とは?

自動車保険の家族限定の「家族」とは、私たちが考えている家族とは異なります。


自動車保険でいう家族とは、血縁関係や姻族関係の民法に定められた親族と同じではなくて、民法のうえで、親族となっていても、自動車保険の家族限定特約の家族にあたらないケースがあります


下記の4つの条件のいずれかに該当する人が家族限定特約での「家族」です。

  1. 記名被保険者
    保険証券に記載されている「主にお車を運転する方」のことです。通常は、保険契約者本人というケースがほとんどです。
  2. 記名被保険者の配偶者
    記名被保険者がご主人の場合は奥様、記名被保険者が奥様の場合はご主人ということです。
  3. 「記名被保険者またはその配偶者」の同居の親族  
  4. 「記名被保険者またはその配偶者」の別居の未婚の子
    未婚とは一度も結婚をしたことがないことを言います。

例1:単身赴任で別居している妻

単身赴任で家族が別居状態になったばあいは、どうなるのでしょうか。


ここで問題になるのが記名被保険者、つまり主に契約車両を運転する人ということです。

それでは、ケース別に考えてゆきます


1 夫が単身赴任で車が妻のところにあるケース

  1. 記名被保険者が夫のケース
    単身赴任の夫はほとんど車を運転することがなくなります。このケースでは、主に運転する人が妻又は子供ということになります。

    そのためこのケースでは、記名被保険者を変更しなければなりません。

    たまに自宅に帰ってくる夫が車を運転するので、補償の範囲に入れたいというのであれば、家族限定の場合は、記名被保険者を夫とします。

    また、記名被保険者を子供にするということも考えられますが、この場合は単身赴任で別居している夫は家族限定でいう家族には含まれないことになるため、家族限定を外す必要があります。

    つまり、夫と妻に関しては、同居・別居の有無は関係なく家族限定の家族となります。

  2. 記名被保険者が妻のケース
    この場合は夫が単身赴任しても運転する人は変わらないので、記名被保険者の変更はする必要はありません。

    妻が記名被保険者のケースは、夫が同居していようがしていまいが、家族の範囲に入るため単身赴任の夫を補償の範囲に含めるために契約内容を変更する必要はありません。

  3. 記名被保険者が子供のケース
    このケースは、上記の2と同じで記名被保険者を変更する必要はありません。
    ただ、単身赴任をしている父は補償の範囲から外れることになるため、家族限定を外す必要があります。  


2 夫が単身赴任で車も夫が単身赴任先にもっていったケース


単身赴任先に車をもってゆくこともあるかと思います。

この場合は、夫だけ単身赴任する場合と異なり、単身赴任後はどんな場合でも記名被保険

者は夫となります。


単身赴任先に妻や子供が来て、車を運転するケースがあると思いますが、家族限定をしていても、補償範囲となるため問題はありません。


より分かりやすくするために、単身赴任をする前の契約で考えてみます。



  1. 記名被保険者が夫のケース
    主に運転するのが、夫であるため、記名被保険者を変更する必要はありません。
    自動車保険の家族限定を付けていても問題はありません。

  2. 記名被保険者が妻のケース
    主に運転する人が夫に変わります。このケースでは、記名被保険者を夫に変更しなければなりません。

  3. 記名被保険者が子供のケース
    このケースも上記の2と同じで、主に運転する人が夫に変わるので、記名被保険者を夫に変更する必要があります。

    


例2:大学進学を機に一人暮らしをすることになった大学生の子供

今まで、記名被保険者と同居しており、大学に進学することになり、一人暮らしになった子供のケースです。


この場合は、自動車保険の家族限定特約の家族の中の、「記名被保険者又は配偶者」の別居の未婚の子に該当します。


そのため、自動車保険の補償の範囲内ということになります。

 

ここで注意してほしいのは、結婚歴があるか否かということです。

 

結婚歴があり、別居している子供は、補償の範囲外となります。


ただし、離婚して家に戻り一緒に暮らしている子供は、補償の範囲内ということになります。

 

子供の場合は、結婚歴の有無と同居の有無がポイントです。


結婚歴があり、同居していない子供は、自動車保険の「家族限定」の補償の対象外となります。


まとめますと、

  1. 結婚せずに一人暮らしをしている子供は、「別居の未婚の子」に該当するので、補償されます。
  2. 結婚して一緒に暮らしている子供は、「同居の親族」に該当するので補償されます。
  3. 離婚して家に戻り一緒に暮らしている子供は、「同居の親族」該当するので補償されます。
  4. 離婚して、家に戻らず一人暮らしをしている子供は、たとえ記名被保険者の子供であっても補償の対象外となります。

例3:同居している兄弟

記名被保険者と同居している兄弟は、記名被保険者又はその配偶者の同居の親族にあたるため、補償の対象となります。


自動車保険の「同居」とは同じ家に住んでいることを言います。


同一生計であるとか、扶養の有無は関係ありません。


さらにここでいう親族とは、民法に定められている「6親等以内血族・配偶者および3親等内の姻族」のことを言います。

 

血族と姻族の違いは、本人を基点として見るのが血族、配偶者を基点として見るのが姻族ということです。

例4:二世帯住宅で両親と同居している子供

最近二世帯住宅で両親と同居している家が増えてきています。

このケースでは、どうでしょうか。


この場合は、同居の実態がどうなのかがポイントです。


例えば、1階に両親が、2階に子供世帯が住んでいて、生活空間が全く別となっている場合は、記名被保険者が父親又は母親であった場合は、補償の対象外となる可能性があります。


また、前述のように1階に両親、2階に子供世帯が住んでいるが、食事をする場所が共用となっていたり、さらに風呂・トイレが共用となっていて、その同居の実態があれば、補償の対象となる可能性があります。


さらに、保険会社によって「住居の玄関が同じなら一世帯」「水回り(台所・トイレ・お風呂)が別々なら二世帯」など対応が異なります。


このような状態の場合は、自分が契約する保険会社に自分たちの生活実態を説明し、それに即して、家族限定特約を付けるなど考える必要があります

注意!:同じ敷地に同居していても住宅が別棟だと家族限定特約の範囲外

同じ敷地内に2軒の家があり、それぞれの棟に、両親・子供世帯といったケースですが、このケースでは、両親の自動車保険に家族限定特約を付けた車両を子供が運転し万が一事故を起こしたときは、補償の対象外となります。


また、その逆もしかりとなります。


つまり、自動車保険の家族限定特約でいうところの同居には当たらないということになるためです。

家族限定特約以外にも運転者を限定する特約がある

自動車保険には、「運転者家族限定特約」のほかに運転者を限定する特約として

  • 「運転者本人限定特約]
  • 「運転者本人配偶者特約」

といった特約があります

 

それぞれの家族のスタイルに合わせて、工夫する必要があります。


1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ:正しい知識を身につけ、最適な自動車保険を選ぼう!

自動車保険に加入する場合、「家族」以外の人がその車を運転することが「全然ない」、「あまりない」のとでは、多くな違いがあります。


「運転者家族限定特約」を付けている車両を、家族以外の人が、少しでも動かし、事故をした場合は、自動車保険の補償の対象外となります。


「少しでも家族以外の人が運転する」ことがある場合は、家族限定特約を付けないほうがいいと思います。


自動車保険に加入する場合は、その入ろうとする車両の運転の実態を十分に考えて、自分たちのスタイルに合った自動車保険に入るようにしましょう。


また、契約したときから家族状況が変わったりしたときにも注意が必要です。

   

さらに、加入の際はわからないこと等は保険会社に恥ずかしがらずに素直に質問し、納得したうえで選ぶことが重要です。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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